淀む感情
久しぶりに泣いた
私は美しく感動して泣いているはずだったが、涙に濃度があるように重かった。流れない。
涙が濁っているその感覚が不思議だった私は翌日も泣いてみた。涙は目尻に溜まり一度ドロリと流れて乾いていった。
両の瞳いっぱいに光る涙が溜まっては流れ次々と綺麗に流れ落ちていく。
私もそんな風に美しく泣けるものと思っていたが、全然違った。
その代わり言葉にできないたくさんの感情が溜まりに溜まって濁り変色し異臭を放ち、暴言や舌打ちとして溢れ出す…この醜い有り様を悲しく思う。
私はどうしてこうなったのだろう
どうしてこうも醜いのだろう