Crosby, Stills, Nash & Young『Déjà Vu』
このアルバムも繰り返し聴いている愛聴盤だ。
初めて聴いたのは、音楽にどっぷりと浸っていた20代半ばの頃。
このアルバムを聴く前にバーズを聴いており、
その流れで聴いたと記憶している。
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まず自分はこの古い、アナログな感じが好きなのだと思う。
いや、アルバム発売当時は古くなかったはずだが、私が聴いていた90年代前半〜半ばは世間ではオアシスやニルヴァーナなどが熱かったのだ。(ちなみに私はオアシスもニルヴァーナも大好きです。)
90年代のロックと聴き比べると古くてアナログ感たっぷりだが、そこが良かった。古いけど、カッコいい。これぞ70年代ロック!70年代の音!と思っていた。
ハーモニーもとても好みだった。ハーモニーやコーラスはとても重要だと思う。曲に厚みや深みが出るし、そのバンドの音楽的センスが顕著に現れる。
このアルバムでは素晴らしいハーモニーが聴けることも特筆すべき点だろう。
そしてニールヤングはこのアルバムに出逢う以前から聴いていたので、このバンドにニールヤングの存在がどう作用しているのかにも興味があった。
聴きはじめたら中毒性があり、聴いても聴いても聴きたくなる。ラストまであっという間なのだが、ラストまで聴くと、また頭に戻りたくなる衝動に駆られるのだ。
そんな曲の並びなのだ。作り手がそこまで意図したかどうかはわからないが、魔法にかかったようにリピートしていた。
楽曲ははじめフォークロック、カントリーロックと続き、このまま行くのか?と思いきや
Almost Cut My Hairの哀愁を帯びたギターなどは完全に渋いロック。
そしてニールヤングの歌うHelplessがとても良い。だいぶ前にThe Bandの映画を観たのだが、劇中でこの曲が流れ、とても印象に残った。哀愁漂うメロディと悲哀をたたえているかのような歌声に涙腺が緩んでしまう。
ニールヤングの歌声はせつないメロディにこそピタリとハマると思うのだ。
そしてOur House。この曲、女性はみんな好きだと思う。可愛いメロディに甘い歌詞、こんな二人になりたいと20代の頃の私は憧れたものだ。
今聴いても当時の自分を思い出し、甘酸っぱい気持ちになる。私にとって永遠のパッピーソングだ。
そしてWoodstock。これがジョニミッチェルの楽曲だということ、そしてグラハムナッシュとジョニミッチェルが恋人同士だったと知り、自分の好きなミュージシャンはどこかでみんな繋がっているんだなと思って嬉しくなったり…。
この曲を聴きながら1969年のウッドストックに想いを馳せたものだ。
そしてラストのEverybody I Love You。
この曲を聴くと走り出したくなるのは何故だろう。見事なまでのハーモニーに唸ってしまう。
そして聴き終えた途端、また頭から聴きたくなるのだ。何度もリピートさせてしまうのは名盤の証だろう。
聴いていた当時はメンバーやこのアルバムについての知識はほとんど無いに等しかった。
ただただカッコいいと感じて夢中になった。
時を経てこのバンドの偉大さを知ったのだ。
アルバム発売から54年、色褪せることのない名盤だと思っている。
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