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Kiss me girl your...

僕にキスしておくれよ  
そして君のその古臭いジョークにもね

君に必要な忠告をあげよう 
死者たちの声が君に届くまでに何年もかかったんだよ

「彼女は本当に奪ってはならないものを欲しがるけど
そのことに気がつく日が来るんだろうか?
冷たい洞窟だって知ってるんだ
気が狂ったり死んでしまった人たちを
お月さまはいつも見てるってことを」

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あっ、これ拾い物です。
『君が代』の空耳ですね。
息子が空耳喜ぶので探してたら出会って。
面白かったので紹介したくなりまして。

出典はこちら

「いつまでも長く長く世を治めてくださいね」っていう祝福の歌が一転して、「民の声を聞けや、訴状も簡単には届かんしどんだけ行動遅いんよ。横暴すれば人が死にまくるってこと胸に刻めよ」的な為政者への文句やら戒めのような雰囲気を孕んでて。
なんだか大昔にそのようなことでもあったんだろうとか思ってしまう。
その昔、女天皇が即位した時には美男の坊さんにかまけて問題になり過ぎたとかとか。
女の為政者というのは、鋼鉄の仕事にコミットか水が溢るるほどの男にコミットかのどちらかが出やすいからなぁ。
オーストリアのマリアテレジア女王なんかは恋愛結婚しているけれど内面が鋼鉄の為政者だから、尻に完全に制圧して敷ける大人しいタイプの王配を得た為に仕事と愛の両方を手に入れたのだと思う。
それって、今の女性が働く時代にはめちゃくちゃ羨ましいことなような気がします。

何で見たのかなぁ、「祝いと呪いは元々同じもので、言葉によって相手を縛る」って話を思い出します。
ほぼ同じような音で祝いと呪いを表現したんだとしたらこれを作った人はすごい。
偶然なら偶然で、それもまた因果のようです。

言葉により縛り付ける、というのは日常にもよくありますね。
特に日本では元々湾曲した表現というのが古来から好まれて、率直な表現を避けがちだとか。
ツンデレが流行ったのもまた「あんたのことなんて、どうでもいいんだから」とかわざわざ言うことで、むしろ「気になって気になって仕方がない私を見つけて」というような色を醸す逆説的なアピールが日本人の性質に働きかけたのでしょう。
相手が率直なタチだと真っ直ぐ受け取り、普通に避けられますね。

子育てをしていると、そんな言葉での縛り付けには結構気を払います。
お盆に乗せたお皿を子供が運ぶ時、
「溢さないようにね、足元をよく見てね」と伝えると、
足元を見るあまりに溢してパニックになってコケます。

なので、この場合は「気をつけて運んでね、頼りにしてるよ」と伝えます。
わざわざ何とは明示しないことで、気をつける範囲は広がり全方位に注意を払わせて、運ぶことに集中させるってことです。
作業目的の明確化でもあります。
また信頼に応えようと成長することを促します。

逆の場合もあります。
戒めの、罰を提示する強いものです。
罰を提示する時にはぼんやりしたデカいものはいけません。
「そんな風にしたら、嫌いになっちゃうよ」
これはあかんですね。
嫌いになるとどうなるのかを相手の想像に任せてしまっている。
捨て置かれてしまう状況を想像してあまりに恐ろしくなったり、またはやたらと大らかな子には何も効果がないかもしれません。
ある人にとっては強烈なトラウマでそのまま呪いとなりますね。
辛すぎることを想像させるので、その辛いことに方向に意識が引っ張られてしまう。
それは良くない。

なので、戒める時は場合は具体性を持って、戒めます。
「君の楽しみにしている週末のサーティワンがガリガリ君になってしまうかもね。しかもミニ」
サーティワンがガリガリ君よりも上位アイスだということを知っていることが条件ですか、
特別なアイスがデイリーアイスに変わってしまうと思うと結構、悲しくなるものです。
ここで重要なのは、サーティワン→ハーゲンダッツ、スーパーカップ、MOWなどのアイスクリームっぽいものに変化させないことです。
ガリガリ君を想像してください。
シャリシャリ氷のソーダ味の硬いシャーベットです。
こりゃ完全に別物だ。滑らかでまぁるい、脂質の多いアイスクリームとは全然違う!共通点は冷たいだけ。
しかもミニですよ。デイリーに食べるために買ってある、箱入りの小さいアイス。
これはガッカリだ。泣いてしまう。
毎日ガリガリ君が食べられることは嬉しかったとしても、サーティワンの方が好きな贅沢キッズにはショックです。
しかもサーティワンは色んなキャラクターとコラボもしていますからね!
取って置きたくなる可愛いスプーンだって貰えないんですから。

だけど、ご飯抜きとかはしては絶対にいけません。虐待だ。
ご飯は食べなければならないし、食べさせることは親の義務です。
また、遠い将来の弊害になるようなこととロジックがおかしいは提示をするのは問題です。毒親すぎる。
唐揚げの予定がもやし炒めに刻んだ鶏が入っているくらいになるのはOKです。
でも戒めのために、親の方が刻む手間を掛けるのもどうか。
いっそ照り焼きや塩焼きに、とも思いますが、それは高確率で子供の大好きメニューなので戒めにはなりません。ニコニコご褒美になってしまいますね。

でも、ガリガリ君にランクダウンしてしまって、ご褒美な楽しみはなくなるかもしれないね?というのは親にとっては手軽で、子供にとっては大問題!
サーティワンでいつもとは違う二段重ねの美味しいアイスを食べながら過ごした、あの幸せな一時を思い悲しくなって今すぐにその問題行動をやめるでしょう。
そして約束を守れば、自分の力で勝ち取ったそのアイスの美味しさは何倍にも膨れ上がるはずだ。
提示された報酬のために頑張るってことも覚えてくれるでしょう。
ちなみにつむは報酬が提示されない頑張りなど、趣味でもなきゃやりません。
そこは必要な線引きなんで、ある程度覚えさせても良いと思っています。
しかしそれが愛によるものだってことは、理解しておいてもらう必要がありますね。

言葉が上手く通らない子の場合は、肩に担いで強制退場させるに限ります。やむなし。
言葉が通じない相手には戒めも祝いも呪いも効かないってのは、ろくすぽ覚えていないからです。
なので、本来的に強いし大変なのは話を聞かない子です。
きっとつむには想像できないほど工夫が必要なのだろうな。。
息子はガリガリ君ランクダウン警告で、どんなに駄々こねていても一瞬にしてシャキーンとなります。

そして一緒にサーティワンする喜びを共に感じながらニコニコと過ごすことは、このつむにとってもご褒美なのだ。

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