〈ポエジーの館〉彼がこれからどんなりっぱな人間になろうと
吉田秋生「櫻の園」より
杉山と会話しているときの由布子のセリフです。
由布子の話「vol.3 花酔い」って小学生だったころの自分にもわかりやすくて、
というか、ちょうど初潮を迎えた頃の少女にとっては「自分がいま感じている気持ちって、こういうことなのかなあ…」と、個人差はあるだろうけど味わい深い読後感を与えてくれる回なのです。
正直、このセリフを読んだときも、そしてそれから二十年くらい経ったつい最近まで、この言葉って「あいつ、まじ許さねえ…」みたいな怒りの礎というか墓標の立