デデレバライジング実行値
要約
ランの値は、24のベースアウトの状態と12のボールストライクの状態の両方に依存する。
あるeventのラン値とは、ある状態から別の状態への、その特定のeventに起因するラン期待値の変化の事である。
満塁の状況は空塁の状況よりも高いleverageを持つ。
登板の最後の1球が最もleverageが高く、中間の球に比べて8倍のImpactがある。
この研究は、投球のImpactが登板のどの位置でも同じになるように、ランの値を「leverage解除」する事を目的としている。
その結果、T年目とT+1年目の投手の中間速球のラン値には強い相関(r=0.44)が見られたが、最後の投球の速球のラン値には弱い相関(r=0.11)が見られた。
デレバレッジされた得点値を用いると、最後の投球でfull leverageを用いた場合と比較して、予測力が向上する(r=0.49)。
このアプローチをsliderのような他の球種にも適用することで、投手の performanceをさらに理解することができると示唆している。