ファンタジー)テッセレアワールド:清蓮(10)茶席
清蓮の茶席は、楽しむためのものである。主人は置くが作法はない。主人が振る舞いたいお茶を出し、例えば名品、珍品、庭と観せたいもの用意し、菓子や軽食を楽しむといったものである。
またあるいは、客が珍しい茶や観せたい品、菓子などを持ち寄り茶ごとに主人を替えるというのも茶席である。作法はない代わりに、観せたい品にお題を決めて、それにあったものを持ち寄るということはある。
そうやって、会話と茶を幾度も楽しみ、名品などを鑑賞し、菓子などを味わって楽しむことが清蓮の茶席である。
身分なども気にせず、名品や珍品なくとも手作り菓子や野花、時に噂話も持ち物として喜ばれる。高い茶器から、食事の椀まで許され、誰でも参加できるからと客が最大に集まるときは、祭りと変わらなくなる。その時には茶祭と呼んで、隣近所茶で行う宴会となる。
唯一決まってることが一つだけある。青華蓮の蓮の実の粉末をまぶした団子を食べたら、その茶席は終わりとすること。
カバー画像等イラスト
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