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テッセレアワールド:清蓮(9)東の青い街:ほぼ日刊ファンタジーを創ろう

清蓮の建築は青と白を基調としている。清蓮と同じ文化圏は赤を基調にするのが多いのだが清蓮はそうならなかった。理由として、青い色が取れたというのがある。

川向こうの仙藍山とその一帯で採掘される“青”の顔料。その青を漆、漆喰に混ぜて使ったのが始まりで、清蓮の建築に青が多用されるようになった。この青は重要な輸出品でもあり、この青を利用した陶器も国外で人気である。桜華皇国から、東の諸国、西の諸国で取引された。

この青により、栄えた面もあるのでその青を使って街を彩ったわけである。商人はより濃い青を使ってどれだけ儲けたかを表したとかなんとか。

そうして、青で儲けた街がより青く染まり、景観としても特異な場となっていく。建物の青、水路の青、花の青が彩る清蓮が出来上がり、観光客を楽しませている。

これだけ青い街なのだが、いくつか別の色を使う地区もある。一番古い地区は青だけでなく、黒と白を中心にする家も多い。妓楼街の玉苑楼は赤い楼閣が取り囲むといった所もある。

青にまつわるものが多い清蓮、今後も青い顔料が枯渇しない限りは青の街は拡大するだろう。

カバー画像等イラスト
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