ネット昔話:クラウドさん

ちょっと昔、のちにイナズマなイレブンの登場するゲームや妖怪をウォッチするゲームを作る会社が作ったあるオンラインゲームがありました。

ある日そのゲームのチャットで、セクハラ受ける女性と思しきプレイヤーがいました。セクハラプレイヤーたちはパンツの色教えろだの、肉壺ワッショイだの、とどまるところを知りません。

そんな無法を見かねたクラウドというプレイヤーが、セクハラをするプレイヤーに「やめなよ」と紳士的に注意しつつ女性プレイヤーに移動を促しました。

女性プレイヤーは無事に移動でき、クラウドさんもすぐにその場を離れたのですが、セクハラをしていたプレイヤーは逆切れしてしまいます。

クラウドさんたちが離れる直前にセクハラプレイヤーたちは晒すぞ、ID覚えたからな、など不穏なことを口走っていました。(晒す:掲示板等不特定多数の眼に触れる場所で人物が特定できる状態でやったことを周知すること)

そして少し経った後、恥知らずにもセクハラをしていたプレイヤーが掲示板に「クラウドというプレイヤーは一緒にいると空気が悪くなる」と本当に書き込んだのです。これではクラウドさんの評判は空気の読めない迷惑なやつとして周知されてしまうことになります。

しかし、そこにクラウドさんを擁護するプレイヤーが現われます。セクハラを目撃していたものの、注意するまではできなかった心ある目撃者がチャットのやりとりのスクリーンショットを掲示板にUPしたのです。

本当のことを知った人々はクラウドさんの紳士的な行動を称賛し、心を動かされました。その結果、無法なことに対してやめなよと注意するクラウドさんというキャラクターが誕生し、ネットゲーム関連の掲示板へ「やめなよ」というセリフとともに広がっていきました。

クラウドさんは今もネットゲームやその関連の場所で無法なことをすると、どこからともなく現れ「やめなよ」と人々をたしなめているそうです。

とっぴんぱらりのぷう

参考:やめなよAAが作られた経緯まとめ

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