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ボールペンのシミは取れても心のシミは取れなかった【音声と文章】

山田ゆり
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≪5分25秒で聴けます≫
音声と文章
どちらでもお好きな方をどうぞ。


おはようございます。
山田ゆりです。


今回は、
【ボールペンのシミは取れても心のシミは取れなかった】
ということをお伝えいたします。
 
私は洗濯ものを干そうと洗濯機のふたを開けた。
トレーナーや下着、バスタオルと干してゆき
あと数枚というところで私の仕事着を手に取った。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2021/03/1.jpg

えっ!どうして?
それを広げてみて分かった。
左腕のところにゲルインクのボールペンを
挿したまま洗濯をしてしまっていた。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2021/03/2.jpg

あー、やってしまった。
他のものは大丈夫だっただろうか?
残っている洗濯物を見た。

何と、長女の仕事着が悲惨な事になっていた。
真っ白なズボンはインクで真っ黒だった。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2021/03/3.jpg


その他は奇跡的に大丈夫だった。

どうしよう。
自分のよりも長女の作業着が心配だった。

私はすぐにPCを立ち上げ、染み抜きの検索をした。
いくつかの記事を読み
ゲルインクの染み抜きには
歯磨き粉と食器洗いの洗剤で落ちる事が分かった。


私はその記事を信じてやってみた。

シミのある面の下にタオルを当てる。
歯磨き粉をシミのところにつけ、歯ブラシでたたく。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2021/03/4.jpg


擦るのではなくたたく。
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それが一通り終わったら、一度、洗い流した。
検索した記事に、洗い流すとは書いていなかったが私は洗い流した。

衣類をギュっと絞ると黒い水が出てきた。
洗い流していいのだろうか。
洗ったことで逆にとれにくくなったらどうしよう。

不安でしょうがなかったが、
握ると出てくる黒い水がやがて透明になっていくのを見て
自分の直感に頼るしかないと思った。

シミに当てたタオルには黒いものが移っていた。
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次に当てるタオルを替えて
食器洗い洗剤で同じことを繰り返す。
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祈るように叩いた。
長女の悲しい顔が思い浮かぶ。
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既に夕食の支度をする時間になっていたがそれどころではない。
長女が仕事から帰って来るまでには、
なんとかしないといけない。
歯ブラシをたたく手に力が入る。

そして、叩くのを終了した。
うしろに当てたタオルには黒いシミが移っていた。
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シミの見た目はうっすらとなった。

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しかし、もともと真っ白だった作業着は
やはりシミのところが少し色がちがう。

その後、お湯で洗い流し、更に洗濯用洗剤を付け手で擦った。
2,3度それを繰り返し、洗濯機で脱水し、干した。

帰宅した長女にボールペンを間違って洗濯機に入れてしまい
長女のズボンにシミが付いてしまったと正直に話をした。

長女は真っ青になり、干しているズボンを見に行った。
それは私が予想した通りの様子だった。

しかし、どこがシミなのか
分からないくらいになっていたズボンを長女は何度も見直した。
それは言われないと分からないくらいになっていた。

そして長女は許してくれた。

しかし、真っ白だった長女のズボンにシミを付けてしまった私は
やはり申し訳なさで重かった。


その日は三女と一緒に桜祭りに行ってきた。
出店からたこ焼き・牛タン・焼き鳥などを買ってきていた。

それから私たちは、
桜祭りの話をしながら遅い夕飯を食べた。
楽しかったが、しかし、
私の胃のうしろあたりが少し黒ずんでいた。

ボールペンのシミはほぼ見えないくらい消えたが
しかし、私の心のシミは消えなかった。

洗濯をする時はポケットだけではなく、
何かを挿していないかをよく見てみようと反省した夜だった。




今回は
【ボールペンのシミは取れても心のシミは取れなかった】
ということをお伝えいたしました。


本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。



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