言わなくても分かっているはずは幻想【音声と文章】
山田ゆり
00:00 | 00:00
≪8分32秒で聴けます≫
音声と文章
どちらでもお好きな方をどうぞ。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は、
【言わなくても分かっているはずは幻想】
ということをお伝えいたします。
「私の気持ちは、言わなくても相手は分かっているはず。」
それはほとんど勘違いだと思う。
「私の気持ちを、あなたならわかってくれるでしょ」
私は夫に対し、いつもそう思っていた。
大恋愛の末に結婚した二人は
1時間半くらいかけて晩酌する夫と
毎晩、政治・経済・お天気・人生についてなど
ジャンルにこだわらずいつも二人は会話をしていた。
本当に私たちは世界一、会話の多い夫婦だと自負していた。
しかし、その内、娘が生まれた。
何はさておき、子ども優先の生活になった。
目の前に私が手を差し伸べなければ生きていけない人間がいる。
それまで夫が一番の生活から
子ども中心の生活にならざるをえなくなり
夫と話をする時間が無くなっていった。
子どもに手をかければかけるほど愛情が湧いてくる。
子どもが一人から二入、二人から三人になった時
子に対する母の愛は
半分や三分の一にはならない。
それぞれに十分な愛情を注ぐ。
それが母親。無償の愛。
でも、母親も人間。
三人に全力で愛を注ぐ分
どこかで手抜きをしないとやってられない。
結局、夫への愛が手薄になる。
「あなたは大人なんだから我慢して。」
私は心の中でいつも言っていた。
これは致し方ないことだと思う。
夫はその変化に寂しい思いをしながら
我慢していた。
私は正社員として仕事をしながら
家事・育児・学校行事を頑張った。
夫は仕事に精を出す。
お互いを求めているのは
顔を見ると分かった。
私は50代になっても
夫と目が合うと恥ずかしくて目をそらしてしまう方だった。
夫も同じだった。
私たちは惹かれ合っていると実感していた。
その後、私はビジネスと出逢った。
時間の切り売りで得る会社のお給料だけではなく
自分の力で稼ぐ事に私は挑戦しだした。
毎朝、毎晩、私はPCに向かうようになった。
それまで早朝から起きて料理をしていた私は
包丁を握る手が
PCをたたく手に変わった。
「ごめん、あと少し我慢して。
今は頑張る時期なの。許して。」
私は心の中でそう言い訳しながら
十分な朝の支度もできずに過ごしていた。
当時、夫には自分が何をしているのか
どうなりたいのかを話していなかった。
PCに向かう私は
あえて部屋の戸を開けて作業をしていたから
言わなくても見れば察してくれる
そう思っていた。
ある晩、新聞を読んでいた夫がボソッと言った。
「仮面夫婦」
新聞には当時流行っていた
「仮面夫婦」という言葉についての記事が載っていた。
夫はその言葉にとても敏感に反応したのだ。
そばで洗い物をしていた私は
夫の心の内が分かった。
そうだよな。
今の私たちは、一緒に住んでいながら
実は夫婦という状態を偽って演じているのかもしれない。
そしてそれは全て自分のせいだと感じた。
早く楽になりたい。
それには自分がもっと頑張らなければいけない。
それから私はPCに向かう時間が多くなった。
そんな私を夫は黙ってみていた。
PCを打つ自分が見られていると感じながら
私は夫にひと言二言、言葉を交わし
すぐにPCの方へ目を向ける日々が続いた。
少しずつビジネスに手ごたえを感じ始めてきた。
「よし、もう少し頑張ったら。
あと少し頑張ったら。」
そう思っている矢先に夫が致死性不整脈で急逝した。
健康体だったのに。
夜、普段通りに寝ただけなのに
夫に朝はやってこなかった。
私は家族のためにと
家事や夫との時間を削り
ビジネスに時間を掛けた。
家族のためにと思って頑張っていたことで
夫には寂しい思いをさせていた。
もう少し、もう少しと
心の中で叫びながら寝不足と闘ってきた。
しかし、理想の状態ができる前に
夫はこの世から突然居なくなった。
夫に自分が描いている未来を
キチンと話しておけばよかったと後悔している。
夫は自分が嫌われてしまったのだと
恐らく勘違いしていた。
それを薄々私は感じていたが
説明をするのが面倒で
また、本当に自分のやっていることが
未来につながるのかの不安もあり
夫にビジネスの事を話すことが出来なかった。
家庭を顧みないで頑張っているのは
自分だけのためではなく
家族のためにやっていたこと。
でも、それは相手に話さないとわからない。
夫婦だから、愛しているから分かるだろう
それは妄想にしか過ぎない。
愛している人を過信してはいけない。
好きで一緒になった相手でも
時々、自分の気持ちを伝えないと
相手は悪い方に考えてしまう。
その乖離がどんどん広がっていき
気が付いたら
取り返しのつかないほどの距離になっていることもある。
私は夫の死によってそれが分かった。
話さないと自分の熱い思いは伝わらない。
相手がいなくなってからでは遅いのだ。
だから、普段の会話はとても重要だ。
普段の何気ない会話で
相手への信頼や愛情をつないでいく。
自分の夢や家族への思い。
愛ゆえの行動でも
それは言葉にしないと伝わらない。
愛している。
気恥ずかしいけれど
言葉にしてみよう。
今回は
【言わなくても分かっているはずは幻想】
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
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「読むとほっこりする」
「胸にじーんと来ました」
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本当に私たちは世界一、会話の多い夫婦だと自負していた。
しかし、その内、娘が生まれた。
何はさておき、子ども優先の生活になった。
目の前に私が手を差し伸べなければ生きていけない人間がいる。
それまで夫が一番の生活から
子ども中心の生活にならざるをえなくなり
夫と話をする時間が無くなっていった。
子どもに手をかければかけるほど愛情が湧いてくる。
子どもが一人から二入、二人から三人になった時
子に対する母の愛は
半分や三分の一にはならない。
それぞれに十分な愛情を注ぐ。
それが母親。無償の愛。
でも、母親も人間。
三人に全力で愛を注ぐ分
どこかで手抜きをしないとやってられない。
結局、夫への愛が手薄になる。
「あなたは大人なんだから我慢して。」
私は心の中でいつも言っていた。
これは致し方ないことだと思う。
夫はその変化に寂しい思いをしながら
我慢していた。
私は正社員として仕事をしながら
家事・育児・学校行事を頑張った。
夫は仕事に精を出す。
お互いを求めているのは
顔を見ると分かった。
私は50代になっても
夫と目が合うと恥ずかしくて目をそらしてしまう方だった。
夫も同じだった。
私たちは惹かれ合っていると実感していた。
その後、私はビジネスと出逢った。
時間の切り売りで得る会社のお給料だけではなく
自分の力で稼ぐ事に私は挑戦しだした。
毎朝、毎晩、私はPCに向かうようになった。
それまで早朝から起きて料理をしていた私は
包丁を握る手が
PCをたたく手に変わった。
「ごめん、あと少し我慢して。
今は頑張る時期なの。許して。」
私は心の中でそう言い訳しながら
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当時、夫には自分が何をしているのか
どうなりたいのかを話していなかった。
PCに向かう私は
あえて部屋の戸を開けて作業をしていたから
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新聞には当時流行っていた
「仮面夫婦」という言葉についての記事が載っていた。
夫はその言葉にとても敏感に反応したのだ。
そばで洗い物をしていた私は
夫の心の内が分かった。
そうだよな。
今の私たちは、一緒に住んでいながら
実は夫婦という状態を偽って演じているのかもしれない。
そしてそれは全て自分のせいだと感じた。
早く楽になりたい。
それには自分がもっと頑張らなければいけない。
それから私はPCに向かう時間が多くなった。
そんな私を夫は黙ってみていた。
PCを打つ自分が見られていると感じながら
私は夫にひと言二言、言葉を交わし
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少しずつビジネスに手ごたえを感じ始めてきた。
「よし、もう少し頑張ったら。
あと少し頑張ったら。」
そう思っている矢先に夫が致死性不整脈で急逝した。
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夜、普段通りに寝ただけなのに
夫に朝はやってこなかった。
私は家族のためにと
家事や夫との時間を削り
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でも、それは相手に話さないとわからない。
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私は夫の死によってそれが分かった。
話さないと自分の熱い思いは伝わらない。
相手がいなくなってからでは遅いのだ。
だから、普段の会話はとても重要だ。
普段の何気ない会話で
相手への信頼や愛情をつないでいく。
自分の夢や家族への思い。
愛ゆえの行動でも
それは言葉にしないと伝わらない。
愛している。
気恥ずかしいけれど
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