草を刈ったら感謝されたお話【音声と文章】
山田ゆり
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※音声と文章、どちらでも楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は、
草を刈ったら感謝されたお話
ということをお伝えいたします。
「草を刈ってくださりありがとうございます。」
電話で開口一番に言われた。
専業農家だった夫が急逝し
田畑を貸したいという手続きを農業委員会にしていたが
あれからずっと借り手はいない。
すこし経ってから、農業委員会へ電話で問い合わせをしたが、
やはりまだいないとのことだった。
農業委員会に登録さえすればどうにかなる
と思っていた私の考えは甘かった。
我が家は夫が亡くなって女性4人だけになってしまい
当分の間、農業をしない事を選んだ。
農業をしないから田畑はそのままでいいと思っていた。
田畑は草がぼうぼうとなった。
田んぼは、周りの田んぼの水回りが悪くなる為に
お金を払って定期的に草取りをしてもらっている。
でも畑はそのままだった。
ある日、畑の草が生えすぎて
周りから苦情が来ているとおっしゃる男性が訪問した。
私は留守で長女が対応した。
長女はその方が誰なのか分からなかった。
畑を放置していることで
誰かにご迷惑をかけているとは知らなかった私たちは
休日や早朝などを利用して
畑の草を刈ったりしたが
広大な土地だから
やってもやっても成果を感じる事ができず嫌になった。
そして、業者さんにお願いして畑はあっという間に綺麗になった。
10万円近い金額がかかったが
貴重な時間を使うよりは人に任せた方がいいと思う。
最近また畑の草が少し生えてきている。
しかし、おそらく今年はこれで過ごせそうだと思う。
そんな矢先に農業委員会のNさんから電話が来た。
そして、開口一番、
「草を刈って下さりありがとうございます」
と言われた。
なぜ草を刈ったことでNさんに感謝されなければいけないのか?
Nさんは畑を買いたいという方が現れたとおっしゃった。
そして、その夜、Nさんが我が家にお見えになった。
首に写真入りの名札を下げたNさんは
お若いのにとても丁寧な口調で話される方だった。
そして、最初にまた
「草を刈ってくださりありがとうございます」
とおっしゃった。
その意味が分からなかったが
とりあえずNさんの話をお聴きした。
私たちの畑を使って農業をしたい方が現れ、
土地を買いたいとの事だった。
私たちは「貸したい」が先方は「買いたい」とのこと。
お金の問題ではなく
今私たちは何もできないが
例えば私が定年後に畑の一角を耕したいと思っている。
また、例えば娘たちが結婚して
お婿さんと一緒に、家族で食べる分の野菜をやりたいと思っている。
今、土地を売ったらお金になるが
私たちはそれを望んでいない。
Nさんに「借りるという事はできないのか」を
先方に確認して欲しいとお願いした。
そして、Nさんは
「先日、こちらにお邪魔した時に
周りからの苦情も来ているので
草を刈ってほしいとお話したら
すぐにやって下さりありがとうございます。」とおっしゃった。
そうだったのか。
あの時お見えになったのはNさんだったのか。
やっと分かった。
Nさんは続けて話された。
「仕事柄、草を刈ってくださいと言って回る事が多いです。
でも、草を刈るにも手間やお金がかかります。
だから、苦情が来ても草が生えて申し訳ないと思われながら
何もされない方がほとんどです。
その中で、私がお願いしたらすぐに対応してくださり、
本当にありがたいと思いました。
その土地を真剣に貸したいというお気持ちが伝わり、
私も真剣に借りたい方を探したら、
そこを買いたいという方が現れたのです。」
とおっしゃった。
その時、私は気が付いた。
もう、使えないから土地を貸したいと要望した。
私は要望しただけで、そのあと何もしていなかった。
貸したいなら相手が借りたいと思えるように
土地を整備すべきだったという
ビジネスでは基本中の基本を
私は忘れていたことに気が付いた。
草がボウボウの状態で誰がその土地を借りたいと思うか。
整備されていない土地と
キチンと整備された土地、どちらを借りたいか。
後者に決まっている。
当たり前のことだ。
今回、私は何も努力もせずに
ギブだけを求めていたことに気が付いた。
何事もそうだと思う。
与えられることを待って自分は何もしない。
それではいつまでたっても現状は変わらない。
与えられたいならまずは自分から与える。
自ら行動して、ほしい未来をつかむ。
欲しいならまずは与える
貸したい土地がある。
そこを買いたいという方が現れた。
さて、どうしよう?
その判断はもう少しかかりそうだ。
今回は
草を刈ったら感謝されたお話
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
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.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+
大それたことはしなくてもよい
そこに向かう姿勢が大事
日々忘れない努力をする
.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は、
草を刈ったら感謝されたお話
ということをお伝えいたします。
「草を刈ってくださりありがとうございます。」
電話で開口一番に言われた。
専業農家だった夫が急逝し
田畑を貸したいという手続きを農業委員会にしていたが
あれからずっと借り手はいない。
すこし経ってから、農業委員会へ電話で問い合わせをしたが、
やはりまだいないとのことだった。
農業委員会に登録さえすればどうにかなる
と思っていた私の考えは甘かった。
我が家は夫が亡くなって女性4人だけになってしまい
当分の間、農業をしない事を選んだ。
農業をしないから田畑はそのままでいいと思っていた。
田畑は草がぼうぼうとなった。
田んぼは、周りの田んぼの水回りが悪くなる為に
お金を払って定期的に草取りをしてもらっている。
でも畑はそのままだった。
ある日、畑の草が生えすぎて
周りから苦情が来ているとおっしゃる男性が訪問した。
私は留守で長女が対応した。
長女はその方が誰なのか分からなかった。
畑を放置していることで
誰かにご迷惑をかけているとは知らなかった私たちは
休日や早朝などを利用して
畑の草を刈ったりしたが
広大な土地だから
やってもやっても成果を感じる事ができず嫌になった。
そして、業者さんにお願いして畑はあっという間に綺麗になった。
10万円近い金額がかかったが
貴重な時間を使うよりは人に任せた方がいいと思う。
最近また畑の草が少し生えてきている。
しかし、おそらく今年はこれで過ごせそうだと思う。
そんな矢先に農業委員会のNさんから電話が来た。
そして、開口一番、
「草を刈って下さりありがとうございます」
と言われた。
なぜ草を刈ったことでNさんに感謝されなければいけないのか?
Nさんは畑を買いたいという方が現れたとおっしゃった。
そして、その夜、Nさんが我が家にお見えになった。
首に写真入りの名札を下げたNさんは
お若いのにとても丁寧な口調で話される方だった。
そして、最初にまた
「草を刈ってくださりありがとうございます」
とおっしゃった。
その意味が分からなかったが
とりあえずNさんの話をお聴きした。
私たちの畑を使って農業をしたい方が現れ、
土地を買いたいとの事だった。
私たちは「貸したい」が先方は「買いたい」とのこと。
お金の問題ではなく
今私たちは何もできないが
例えば私が定年後に畑の一角を耕したいと思っている。
また、例えば娘たちが結婚して
お婿さんと一緒に、家族で食べる分の野菜をやりたいと思っている。
今、土地を売ったらお金になるが
私たちはそれを望んでいない。
Nさんに「借りるという事はできないのか」を
先方に確認して欲しいとお願いした。
そして、Nさんは
「先日、こちらにお邪魔した時に
周りからの苦情も来ているので
草を刈ってほしいとお話したら
すぐにやって下さりありがとうございます。」とおっしゃった。
そうだったのか。
あの時お見えになったのはNさんだったのか。
やっと分かった。
Nさんは続けて話された。
「仕事柄、草を刈ってくださいと言って回る事が多いです。
でも、草を刈るにも手間やお金がかかります。
だから、苦情が来ても草が生えて申し訳ないと思われながら
何もされない方がほとんどです。
その中で、私がお願いしたらすぐに対応してくださり、
本当にありがたいと思いました。
その土地を真剣に貸したいというお気持ちが伝わり、
私も真剣に借りたい方を探したら、
そこを買いたいという方が現れたのです。」
とおっしゃった。
その時、私は気が付いた。
もう、使えないから土地を貸したいと要望した。
私は要望しただけで、そのあと何もしていなかった。
貸したいなら相手が借りたいと思えるように
土地を整備すべきだったという
ビジネスでは基本中の基本を
私は忘れていたことに気が付いた。
草がボウボウの状態で誰がその土地を借りたいと思うか。
整備されていない土地と
キチンと整備された土地、どちらを借りたいか。
後者に決まっている。
当たり前のことだ。
今回、私は何も努力もせずに
ギブだけを求めていたことに気が付いた。
何事もそうだと思う。
与えられることを待って自分は何もしない。
それではいつまでたっても現状は変わらない。
与えられたいならまずは自分から与える。
自ら行動して、ほしい未来をつかむ。
欲しいならまずは与える
貸したい土地がある。
そこを買いたいという方が現れた。
さて、どうしよう?
その判断はもう少しかかりそうだ。
今回は
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ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
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今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
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大それたことはしなくてもよい
そこに向かう姿勢が大事
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