その間違いは「あるある」だよね【音声と文章】
山田ゆり
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※note毎日連続投稿1357日コミット中。1313日目
※音声・文章、どちらでも楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
その間違いは「あるある」だよね
ということをお伝えいたします。
休日の郊外型スーパーは混雑していた。
手に買い物かごを持っている人はごくわずかで
買い物かごをカートに乗せて歩く人でごった返ししていた。
今日はポイントが7倍の日だ。
明日買って間に合うものでも今日買っておきたい。
そんな気持ちになる。
店内放送ではシールの台紙のポイント交換は
今日が最終日だということを何度も繰り返していた。
のり子はそれを知っている。
台紙の下には名前・会員番号・電話番号を
あらかじめ記入してから今日は来た。
お昼が近くなり店内は込み始めた。
広い通路の真ん中には鍋焼きうどんなどの箱が積まれていて、
カートが通る時は、立ち止まって商品を品定めしている人が
場所をあけてくれるまで待たなければいけなかった。
ここのスーパーでは自分で精算できるレジもあったが
今やっている千円につき1枚のシール配布は
レシートを持ってサービスカウンターに再び並ばなければいけない。
それよりはレジ係がいらっしゃる通常のレジの方が便利だった。
どのレジも長蛇の列だった。
のり子は通常レジに並んだ。
ひとつ前の方は比較的身なりの良い女性だった。
少し離れてご主人様が立っていた。
あまりじろじろと見てはいけない。
のり子はレジ周りの陳列棚を見回した。
ガムやチョコレート、インスタントのスープ、サプリメント、乾電池などが置かれていた。
その類のものは、レジを待っている時間に見ていると、つい、欲しくなるものだ。
のり子はチョコの箱をぼんやり見つめていた。
前の女性の精算が始まった。
山盛りになった買い物かごの中は
スキャンされてどんどん別のカゴに移されていく。
その商品を直視しないようにのり子は
左目では前の人の動きを見て、
右目ではレジ周りの商品を見ていた。
「〇〇〇円です。」
レジの方が前のお客様の合計金額を告げた。
すると
「ちょっと待って。」とその女性はいい、
のり子がぼんやり見ていた目の前のチョコをさっと引き出し
「これもお願いします。」とおっしゃった。
ああ、並んで待っているうちにこれがほしくなったのか。
あるあるだよね~。
のり子はそう思った。
それをスキャンして合計金額をレジ係が告げた。
その金額を聞いた女性は
いくらか誇らしげな雰囲気のように見えた。
そのあと、レジ係と一言二言会話をしていた。
その会話はのり子には聞こえなかったが
その女性は心なしかガッカリしていたように見えた。
のり子の精算になった。
レジの方は若い人だった。
右腕には「見習い中」の腕章がついている。
商品のスキャンが終わり合計金額が言い渡された。
そして支払いを済ませカゴを隣にスライドされた。
「あれ?」
のり子はすぐに
「すみません。シールはもらえますか?」と控えめに聞いた。
新人さんだからきっと忘れたのだと思った。
「すみません。シールは先月で終了しています。」
申し訳なさそうにその方は答えた。
見習い中なのに、その言葉は流暢だった。
その流暢さに、その言葉は今日、
何度も言っているであろうとのり子は直感した。
ああ、そうか。
シールの台紙の交換の最終日が今日であり、
シール配布は既に先月で終わっていたのか。
それはうっかりしていた。
そこまでは気が付いていなかった。
そして先ほどの女性の事を思い出した。
確か彼女の合計額は
あのチョコレートを入れたところで千円の単位が繰り上がっていた。
彼女はシールのことを考えてとっさに
目の前にあったチョコをプラスしたのだ。
そして、満足した彼女だったが
シールをもらえないと分かって残念な思いをされたのだと
一連の流れを納得した。
皆、考えることは同じだ。
そして、同じ間違いをしている。
あわただしい年末に
一人寂しく買い物をしていたのり子だったが
自分と同じ間違いをしている人がいたのを知り
なぜか嬉しくなった。
エコバックに商品を詰めながら
のり子はくすっと笑った。
今回は
その間違いは「あるある」だよね
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
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山田ゆりです。
今回は
その間違いは「あるある」だよね
ということをお伝えいたします。
休日の郊外型スーパーは混雑していた。
手に買い物かごを持っている人はごくわずかで
買い物かごをカートに乗せて歩く人でごった返ししていた。
今日はポイントが7倍の日だ。
明日買って間に合うものでも今日買っておきたい。
そんな気持ちになる。
店内放送ではシールの台紙のポイント交換は
今日が最終日だということを何度も繰り返していた。
のり子はそれを知っている。
台紙の下には名前・会員番号・電話番号を
あらかじめ記入してから今日は来た。
お昼が近くなり店内は込み始めた。
広い通路の真ん中には鍋焼きうどんなどの箱が積まれていて、
カートが通る時は、立ち止まって商品を品定めしている人が
場所をあけてくれるまで待たなければいけなかった。
ここのスーパーでは自分で精算できるレジもあったが
今やっている千円につき1枚のシール配布は
レシートを持ってサービスカウンターに再び並ばなければいけない。
それよりはレジ係がいらっしゃる通常のレジの方が便利だった。
どのレジも長蛇の列だった。
のり子は通常レジに並んだ。
ひとつ前の方は比較的身なりの良い女性だった。
少し離れてご主人様が立っていた。
あまりじろじろと見てはいけない。
のり子はレジ周りの陳列棚を見回した。
ガムやチョコレート、インスタントのスープ、サプリメント、乾電池などが置かれていた。
その類のものは、レジを待っている時間に見ていると、つい、欲しくなるものだ。
のり子はチョコの箱をぼんやり見つめていた。
前の女性の精算が始まった。
山盛りになった買い物かごの中は
スキャンされてどんどん別のカゴに移されていく。
その商品を直視しないようにのり子は
左目では前の人の動きを見て、
右目ではレジ周りの商品を見ていた。
「〇〇〇円です。」
レジの方が前のお客様の合計金額を告げた。
すると
「ちょっと待って。」とその女性はいい、
のり子がぼんやり見ていた目の前のチョコをさっと引き出し
「これもお願いします。」とおっしゃった。
ああ、並んで待っているうちにこれがほしくなったのか。
あるあるだよね~。
のり子はそう思った。
それをスキャンして合計金額をレジ係が告げた。
その金額を聞いた女性は
いくらか誇らしげな雰囲気のように見えた。
そのあと、レジ係と一言二言会話をしていた。
その会話はのり子には聞こえなかったが
その女性は心なしかガッカリしていたように見えた。
のり子の精算になった。
レジの方は若い人だった。
右腕には「見習い中」の腕章がついている。
商品のスキャンが終わり合計金額が言い渡された。
そして支払いを済ませカゴを隣にスライドされた。
「あれ?」
のり子はすぐに
「すみません。シールはもらえますか?」と控えめに聞いた。
新人さんだからきっと忘れたのだと思った。
「すみません。シールは先月で終了しています。」
申し訳なさそうにその方は答えた。
見習い中なのに、その言葉は流暢だった。
その流暢さに、その言葉は今日、
何度も言っているであろうとのり子は直感した。
ああ、そうか。
シールの台紙の交換の最終日が今日であり、
シール配布は既に先月で終わっていたのか。
それはうっかりしていた。
そこまでは気が付いていなかった。
そして先ほどの女性の事を思い出した。
確か彼女の合計額は
あのチョコレートを入れたところで千円の単位が繰り上がっていた。
彼女はシールのことを考えてとっさに
目の前にあったチョコをプラスしたのだ。
そして、満足した彼女だったが
シールをもらえないと分かって残念な思いをされたのだと
一連の流れを納得した。
皆、考えることは同じだ。
そして、同じ間違いをしている。
あわただしい年末に
一人寂しく買い物をしていたのり子だったが
自分と同じ間違いをしている人がいたのを知り
なぜか嬉しくなった。
エコバックに商品を詰めながら
のり子はくすっと笑った。
今回は
その間違いは「あるある」だよね
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
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