待っていたくないこと【音声と文章】
山田ゆり
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※音声と文章、どちらでも楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
待っていたくないこと
ということをお伝えいたします。
待ち人来たり
待ち望んでいた時がやっと来た時はとても嬉しい。
逆に、来てほしくないことを受け入れるのは辛い。
あれはいつの頃だったろうか。
高校か社会人になりたての頃だったろうか。
我が家から徒歩数分のところにある実家に住んでいる祖父が亡くなった。
病院から祖父がそろそろこの世とお別れするからと連絡が来て
母、姉、弟、私が病院へ駆けつけた。
祖父のお顔を見て私たちは病室から出た。
病院の廊下の椅子に座って
私たちはその時を待っていた。
夜中であり、
他の入院している患者さんのことも思って
私たちは無言でずっと座っていた。
その時の気持ちは嫌だった。
嫌な思いを口にして気を紛らわせたかったが
深夜であり周りの入院患者さんのことを気にして
私たちはずっと無言で待っていた。
何を待っているのか。
それは祖父がこの世とお別れする時を。
祖父は明治生まれで、
戦時中は海軍として働いていた。
だから、実家には祖父の勲章がいくつか飾られていた。
戦後はマッサージ師の資格を得て
毎日、かばんをたすき掛けして
施術先のお宅に出かけていた。
私は4~5歳の頃まで
祖父がいる実家で暮らしていた。
毎晩祖父にマッサージをしてもらっていた。
最初は床に寝そべり背中や足などをマッサージしてもらう。
足をたてて、足の裏を握りこぶしでトントンされた。
起き上がり正座して
頭や首や背中をもみほぐしてもらった。
例えば、左腕の一部が筋肉痛だとする。
すると、何も知らない私たちは
そこだけをもみほぐそうとする。
しかし、祖父に言わせると
身体は繋がっているから
痛みの原因は必ずしもそことは限らないという。
そして、背中の辺りを時間をかけてもみほぐしてくれた。
私の右の肩を祖父の手のひらでトントン叩く。
祖父の左の手のひらを私の頭の左側にあてる。
右の肩をトントン。
左手に力が入り、一瞬で頭が右に折れる。
首がギクッと音がする。
それをしてもらうと
頭の中がなぜかスッキリしていた。
ギグっという音も面白かった。
祖父の手は働く手をしていた。
大きくてシワシワだった。
実家を離れ借家暮らしをしてからも
私たちは時々、実家を訪れていた。
そんな祖父のことを思いながら
病院の廊下で
私はその時を待っていた。
どこが悪いという事もなく
祖父は老衰で亡くなった。
92歳の大往生だった。
マッサージの看板を街中で見ると
あのシワシワで大きい祖父の手のひらを思い出す。
今回は
待っていたくないこと
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
◆◆ kindle出版しました! ◆◆
【わたしだけじゃないんだ】
突然、アルツハイマー型認知症になった同居の実母を介護した、
子育てOLの10年と10日の記録
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◆◆ インタビューを受けました ◆◆
https://www.youtube.com/watch?v=jEq5g0xZ6RY&t=134s
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https://note.com/tukuda/m/m5b66808db98c
『読むとほっこりする』
『胸にじーんと来ました』
などの感想をいただいています。
.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+
大それたことはしなくてもよい
そこに向かう姿勢が大事
日々忘れない努力をする
.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
待っていたくないこと
ということをお伝えいたします。
待ち人来たり
待ち望んでいた時がやっと来た時はとても嬉しい。
逆に、来てほしくないことを受け入れるのは辛い。
あれはいつの頃だったろうか。
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病院から祖父がそろそろこの世とお別れするからと連絡が来て
母、姉、弟、私が病院へ駆けつけた。
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病院の廊下の椅子に座って
私たちはその時を待っていた。
夜中であり、
他の入院している患者さんのことも思って
私たちは無言でずっと座っていた。
その時の気持ちは嫌だった。
嫌な思いを口にして気を紛らわせたかったが
深夜であり周りの入院患者さんのことを気にして
私たちはずっと無言で待っていた。
何を待っているのか。
それは祖父がこの世とお別れする時を。
祖父は明治生まれで、
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だから、実家には祖父の勲章がいくつか飾られていた。
戦後はマッサージ師の資格を得て
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足をたてて、足の裏を握りこぶしでトントンされた。
起き上がり正座して
頭や首や背中をもみほぐしてもらった。
例えば、左腕の一部が筋肉痛だとする。
すると、何も知らない私たちは
そこだけをもみほぐそうとする。
しかし、祖父に言わせると
身体は繋がっているから
痛みの原因は必ずしもそことは限らないという。
そして、背中の辺りを時間をかけてもみほぐしてくれた。
私の右の肩を祖父の手のひらでトントン叩く。
祖父の左の手のひらを私の頭の左側にあてる。
右の肩をトントン。
左手に力が入り、一瞬で頭が右に折れる。
首がギクッと音がする。
それをしてもらうと
頭の中がなぜかスッキリしていた。
ギグっという音も面白かった。
祖父の手は働く手をしていた。
大きくてシワシワだった。
実家を離れ借家暮らしをしてからも
私たちは時々、実家を訪れていた。
そんな祖父のことを思いながら
病院の廊下で
私はその時を待っていた。
どこが悪いという事もなく
祖父は老衰で亡くなった。
92歳の大往生だった。
マッサージの看板を街中で見ると
あのシワシワで大きい祖父の手のひらを思い出す。
今回は
待っていたくないこと
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
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