読書要約#14 問題解決プロフェッショナル
問題解決能力を高めるための基礎がここに。既知の情報も多かったがそれだけ大事だということだし、マスターせねばプロフェッショナルにはなれない。
①思考編
問題解決のための思考法として二つ紹介されている。一つ目は「ゼロベース思考」だ。文字のごとく既存の枠組みにとらわれずゼロベースで考えるということ。自分だけの狭い枠で否定に走らずに、顧客にとっての価値はなんなのかということをゼロから考え抜くということ。二つ目は「仮設思考」だ。”アクション”に結びつく結論とその理由もきちんと説明できるようにするということ。アクションに結びつくというのが肝で、結論を先延ばしにするのではなく、現段階での最高の解を具体的なアクションをもって提示するのが大事である。
②技術編
①で紹介した思考法を実践するための具体的な技術としてMECEとロジックツリーが紹介されていた。MECEとはもれなくだぶりなくという意味。もれていなくてもダブっていたらそれは非効率だし、ダブっていなくてももれていたらそれは機会損失していると言える。それを図にしたのがロジックツリー。左から右に行くにつれて具体化していくよく見るあれである。whyのロジックツリーはよくみるが、so how? のはそこまで見ないので穴場かも。ここでありがちなのが、綺麗なツリーを作って満足してしまうこと。あくまでこれらは手段であって結論を出すという目的を忘れてはならない。そこで手助けになるのが優先順位という概念。実現度なのか、費用感なのか、インパクトなのか予め固めてから分解していくのがオススメ。
③所感
思考法やフレームワーク自体は知っているものが多かった。自分は100点を一発でとりたくなりがちなので、仮設思考とかの現段階の最高を出してそこからPDCA回してまた結論出してみたいなのは改めて大事だよなと思った。あと情報収集のパラドックスみたいのが紹介されてて、情報持ってる人の方が意思決定しずらいみたいな。だからパッと意思決定してそれを正解にしていくという気持ち大事だなと思った。これは問題解決の本だったわけで、それはそれで大事で必要不可欠なんだが、山口周さんがいうように問題自体が少ない時代なので問題発見の方の本を早く読みたいなと。めちゃ気になる。
④転用
コロナの影響で公演中止になったコンサートやライブの問題解決法として投げ銭やyoutube無料公開、クラウドファンディングが話題になっている。災害が多いすごい時代を生きているなという気持ちとともにインターネットすごいなとも思っている。昔だったら、中止、落ち着いたらまた再開という道しかなかっただろうに、今は様々な道がある。BAD HOPが1億の負債を抱えながら無観客ライブをyoutubeに無料公開したというのはSNSでもバズっているがこれはまじですごい。ピンチはチャンスではないがむしろコロナのおかげで今まで刺さっていなかった層にBAD HOPがリーチしたと思うし、大きくヒップホップのイメージを覆すすごい大きな挑戦をしているように思われる。どんなにうまく宣伝しても中身が詰まってなければそもそも拡散されないし、偶然に広がってもそれは一過性のものにしかならない。つまりコンテンツはめちゃめちゃ大事。究極コンテンツが良ければ勝手に広がる。だからこそコンテンツを作る側にはリスペクトだし、強いし、どんどん発掘していきたい。
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