読書要約#12 プロフェッショナルの条件
初めて読むドラッガー【自己実現編】。ヒントはあるが魔法はない。そんなことを教えてくれる良書。
①成果を上げるためには
ずばり「習慣力」と。内向的な人も外交的な人も論理的な人も感覚的な人もどんなに大器を持っていても、習慣化する力がないと大成しないとか。習慣の積み重ねでしか能力は育たない。呆れるほどに単純だが真理でもある。
②優れたコミュニケーション
「誰も聞かなければ、音はない。」これは、音が物理的になっていたとしても、それを聞く人がいなければ存在していないと同義ということ。つまりコミュニケーションにおいて聞き手側がいかに重要かということを示している。相手を引き出すのは聞き手の仕事。相槌ひとつとっても侮れない。
③ 何によって憶えられたいか
著者が受けた宗教の先生からの印象的なフレーズ。「君は何によって憶えられたいか?今は答えられなくて大丈夫だが、50歳になっても答えられなかったらそれは人生を無駄にしていることになる」。これを自分に問いかけることで自己を他者化することができ客観視的に今の位置を確認できる。自らの成長に責任を持つということ。
④所感
なにか魔法のようなものはこの世には存在しないということ。愚直に、泥臭く、続けたものが輝く、そういうことだ。これは自分のことは自分で責任とってねということだとも思っている。やるやらない、なにを幸せとするかは個人の自由だから。
努力は夢中に勝てないとはよくできた言葉だが、まさにその通りで続けるためには夢中になったほうが楽だ。夢中になるものを見つけるためには見つける努力をしなくてはいけないのもまた事実でこれはとにかく経験しかないのかなと思っている。
海外に行くと、日本を「自国」としてでなく、「世界の中の一つの国」と捉えることができるように、様々な角度、解像度で物事を見ながら、経験しながら、自分が真に夢中になれるものを少しずつ言語化していきたい。
⑤転用
転用というか久しぶりに怒りという感情を覚えたので思わず書く。フランスの電車内にて、ボックス席にスーツケースと2人で座っていたら、地元の女性に「私座りたいからどいてもらえる?」的なことを言われる(フランス語なのでたぶんこんなニュアンス)。他の席に空席があるのに何故か言われた。譲った立場なのにありがとうも言われない(スペインや他のフランス人は食事でも、移動でもなにか少しのことがあればgracias、merciと言ってくれたので尚更気になった)。コロナのこともありすれ違いざまに咳をされることも滞在中多々あり、過剰に捉えすぎているのかもしれないが確かに腹が立った。のを覚えている。人はなぜ怒るのか。たぶん僕は期待をしていたのだと思う。他人に対してこうあって欲しいと。それと違う反応がきたからこんなの違うじゃないか!と怒ったのではないか。初ヨーローパだったわけだが、行く前に知人からヨーロッパはアジア系が1番カースト下だよと言われそれは味わってみたいと思って行った一面もあった。いざ味わってみると自分が想像し得なかった感情が湧き上がった。これは経験してよかった。
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