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【感想】霞町物語 雛の花 

オーディブルにて。

浅田次郎氏の書く物語は、なんでこう心にぐっと響くのか。
ほんのひと言、ほんのひとセリフに 気持ちがわしっと掴まれる。

これを脚色してみたい。
そう思った。

心に残ったのは2度の大向こう。
「大成駒!」と叫ぶシーン。
1度目は絵になり、
2度目は涙を誘う。
今やっているドリルの課題のネタがたくさんあった。

こうやればいいのか。
そんなふわっとした感覚が残る。

いづれにしても ここには十人十色の人生があり
登場人物はみな魅力的だった。

そうだ! と思いつき逆ばこ作ってみた。
作品の分解である。

シナリオも小説も同じだが、創作の工程として
発想からプロット、箱、と組み立ててゆく。
大好きな作品は分解するとその構成が見えてくるし、勉強にもなる。
なにより、組み立て方が身につけられやすい。

分解すると、起承転結がありありと見えてきた。
伏線の位置まで絶妙だ。

ノートに書きだし、上から眺める。
そしてここでそのセリフ。
ひえ~粋だなぁ。

すっかり夢中になった。

原理的にはこの形を真似れば作品が作れる。
作れるのだが、それだけではまだ足りない。
ああ。書かねば。
と思いつつ、皿まで舐めるくらいこの作品を味わい、
とにかく達成感が残った。

あ~楽しい。

浅田次郎著 霞町物語 雛の花


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