【日常１】築地で鰹節を買った日

2023年9月29日 22:03

街はもう、年末の気ぜわしい雰囲気に染まっている。ついこのあいだまでのクリスマス気分は、かけらもない。この時期になると、Ｍと私は、一度は築地市場を冷やかしに行く。　
一緒に年を越すわけではないので、買いだしをするでもなく、それは、文字通りの冷やかしにすぎない。が、彼とまた一年を過ごして、こうして同じように年末がきたなあと感じるのは、季節の味わいかたとして悪くない。　
人の波にもみくちゃにされながら、へーい、らっしゃい、らっしゃい……の呼び声を聞く。立派な荒巻ジャケや海老や蟹や数の子や卵焼きを見てまわっていると、それだけで豊かな気分になってくる。　
何年目かの冷やかしの折りに、ふわふわに削られた鰹節を買った。それ以来、Ｍも私も、鰹節だけはその店で買うことにしている。あまりにも、おいしかったのだ。刻みネギを合わせて醤油をたらすだけで、そのままつまみになる。その鰹節でとった出汁は、究極のコンソメスープも、これにはかなうまい、と思われた。味の深さもさることながら、香りのたちかたがすごい。　
ただし１００グラムで六百円と、日常的に使うには、いい値段である。それでも、お店の人からは、「この品質でこの値段っていうのは、築地ならではだよ！」と言われる。これも、毎年のことだ。Ｍは家族へ、私も家族へ、これが年末のお土産になる。
（トリアングル　俵万智）

俵万智も書いている通り、築地の鰹節は特別おいしい✨

我が家の出汁は、一年中昆布＋鰹節でとっています。

築地に行かれた際は、是非🐟

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🛒　株式会社松村
お中元、お歳暮にも鰹節
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