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知っているようで知らない「読点の打ち方」7つのルール+魔法のテク


「読点(、)を打つタイミングやルールってあるんでしょうか?」

以前、文章講座の受講生さんから、こんな質問が出ました。

実際に文章を書いていくと、読点を打つべきか、打たざるべきか、迷うことってありますよね。

私も、しょっちゅう、あります。というか、癖として読点を多く入れがちなので、読み返して外せるものは外すという作業をすることが多いです

いい文章の基本は「読みやすさ」。そして「誤解なく内容を伝える」こと。

まず、ここを押さえるのが大事です。

その目的を達成するために、句点を入れたり、削ったりしていきます。

でも、

「一応の目安くらいないの?」

って思いますよね。

そこで、今回自分のおさらいの意味も含めてまとめてみました。

以下、題して、

「知っているで知らない読点の打ち方7つのルール」

はじまり、はじまり~(笑)

■読点(、)の打ち方7つのルール

【ルール1】主語の後に打つ

例:私は、友人と旅行に行きます。
例:このブログは、伝わる文章の書き方とSNS発信術について伝えています

※補足※

1)ただし、このルールは、一文自体が短い場合は不要でもOKでしょう。「男の子が、走った」よりも「男の子が走った」のほうが読みやすいです。

例文でも、上の文章なら「私は友人と旅行に行きます。」と読点なしでも十分読みやすさはクリアしていますし、文意の誤解もありえません。

2)主題となる部分が長い時には、必ず主題となる語の次につく助詞に読点を打つこと。

例:卵子凍結に関する国内の研究は、近年急速に進歩を遂げついに実現に至った。
(強調部分が主題に当たります)


【ルール2】 文と文を分けるところに打つ

例:姉は材料を細かく切っていき、私はお鍋の中にそれを入れていった。

※補足※

1)「主語+述語」の構造が2つある文章の場合、長さによっては、
2文に分けたほうがリズムが出来て、読みやすいケースもあります。

上記の例文だと、「姉は材料を細かく切った。私はお鍋の中にそれを入れていった。

2)1文が2行~3以上にわたる場合は。文章をいったん句点(。)で区切り、接続詞でつなぐことも検討する必要あり。


【ルール3】並列関係にある語句の後に打つ

例:今度の旅行では、京都、大阪、奈良を回る予定です。


【ルール4】修飾語がどこにかかるか、わかるように打つ

例:彼は幸せそうに微笑んでいる妻を見つめました。
    
このままだと2つの意味にとれます。読点を打つことによって、修飾・被修飾関係を明確にできます。
       
(1)彼は、幸せそうに微笑んでいる妻を見つめました。
   ⇒「幸せそうに」は「微笑んでいる妻」を修飾
     
(2)彼は幸せそうに、微笑んでいる妻を見つめました。
   ⇒「幸せそうに」は「見つめていました」を修飾し、彼の様子を表す語になります。


【ルール5】接続詞や、それと同様の働きをする前置きの語の後に打つ。

例:しかし、私は決断しました。
例:そうはいっても、賛成はしかねます。


【ルール6】感動詞のあとに打つ

例:なんて、素晴らしい!
例:いいえ、そういうわけではありません。


【ルール7】仮名や漢字が続きすぎて読みにくい場合、必要に応じて打つ

例:ひとりひとりがみな、まっしろな紙を前にして書く事に悩んでいた。
例:晴れた夜、空を仰ぐと…

以上の7つが基本ルールです。


■ワンランク上の「読点」活用術で表現力をアップ

プラスアルファとして覚えておくといい「読点の打ち方【中上級編】」もご紹介しておきますね。

その1:提示した言葉、強調したい言葉の後に打つ。

例)監督としての使命、それは選手にやる気を起こさせることです。
例)私は、彼の声、それが大好きなのです。
例)すべての人が反対でも、私は、それをやり通します。


その2:読みの間(ま)を示すところに打つ。

例)「わ、は、は」と実に楽しそうに笑う。
例)つ、つ、つ、と涙が頬を伝う。

いずれも、声に出して読んでみるとわかりますが、文章に「感情」がプラスされて伝わりませんか?

そう。

「読みやすさ」「伝わりやすさ」を伝えるだけではなく、読点はその打つ場所によって「感情」まで含ませることができるのです。

詩や小説を読むと、そんな「読点マジック」がたくさん使われています。表情豊かに、共感を呼ぶ文章を書く際の1つのヒントにしてみてはいかがでしょうか。

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