記事の膨らませ方がわからないあなたへ。文章を掘り下げるための「5つの視点」
「記事の膨らませ方がわかりません」
ライティングのお悩みをうかがうと、よく出てくる質問です。「出来事や調べた事実」と「考察や感想」を書いても字数が稼げない、あるいは羅列的な文章で深い内容になっていない気がするというのですね。
読み手が満足するだけの「文字数」と「内容」を、どう揃えるか?
この命題を解決する方法をお伝えしていきます。
■ブログに最適な文字数って?
ブログ記事は1500文字~2000文字書く事が望ましいと言われています。読み手に伝わりやすいと言われる「1記事1ネタ」で書いた場合、これくらいの文字数なら適切なキーワード出現率が実現できるという視点からです。
また、人が集中して読める長さという面でも、2500字を超えてくると、文章が上手くて構成が練られおり、かつ内容の面白み・深みがないとキツイというのが実感です。
1500~2000文字とは、原稿用紙にして4~5枚に相当します。就職試験の作文で400~800字程度、大学の小論文で800~1500字程度と言われていますから、結構な文字数と言えるかもしれませんね。
でも、説得力があり、読み応えのある文章を書くには、やはり1500字以上は必要というのが実感です。noteですと、入力画面に文字数が出るので、文字数と内容の濃さの感覚が掴みやすいかと思います。
キーワード出現率とか、滞在時間とかGoogleさんに好かれるためではなく、純粋に「テキストの質」という意味である程度の文字数は必要。ただし、写真やイラスト・漫画などのクオリティで見せるブログはその限りではありません
■記事を掘り下げ膨らませる「5つの視点」
ただ、文字数稼ぎのために内容の薄い文章を連ねるのでは意味がないというのは言うまでもないこと。
いかにして文字数も内容も「充実」させていくか?
そのために、私は下記の5つの視点を大切にしています。
(1)情報を鵜呑みにしない
ネタ集めで触れた情報は、あくまで「興味のきっかけ」にすること。とくに、ネット上の情報は真偽のほどが怪しいものや2次情報、3次情報も多いもの。1つの記事だけを情報源として記事を書かないこと。コピペに近い不用意な「リライト」を避けるためにも大切な姿勢です。
ネタ集めはオフラインを基本にし、信頼性の高い書籍を参照する。ネットなら、匿名ではない記事や公式ページ、背景のしっかりしたサイトなどを参照する。時間と手間をかけて知識を蓄え学ぶ姿勢が、その他大勢との差を生みます。
(2)調べる
書きたいネタについて、あらゆる方向から調べる癖をつけること。たとえば、ある商品をレビューしようと思ったら、それを購入して実際に試すのは言わずもがなで、商品販売ページだけでなく、口コミを参照したり、類似の商品や業界についての知識も得るようにする。
視野を広げ、知識の量を増やすことで、より読者に喜ばれる情報を届ける深みのある商品紹介ができるようになります。
(3)自分の経験に照らし合わせる
集めた「情報」の断片をつなげたり、ちょっとした言い回しを変えてリライトするだけでは、記事は膨らんでいきません。自分の体や感覚を使って実際に確かめる。あるいは、過去の具体的な経験と絡めて書けないか考えてみることが重要。
説得力と信頼ある記事に仕上がるかは、この作業のあるなしで決まります。自分の言葉で書かれた個性ある発信にするためにも、経験との照らし合わせは有効です。
(4)問いを立てる
「読みたくなる記事」「人の役に立つ記事」は、必ず「良い問い」に対する答えになっています。書こうと思っているネタに対して、多くの人が心惹かれるであろう「問い」を立てて、それに対して答えるように書いてみると情報を捉え直す作業が加わるため、ネタが膨らみやすくなります。
(5)「知らない人」に配慮する
問いを立てて答えていく時に、必ず読者を意識しながら書いていくこと。それも「その分野に知識が浅い読者」を想定するのがコツ。
自分で「わかっている」ことでも、読者は初見なわけです。言葉を省略せず、「こういう質問・疑問をぶつけられるかも?」と想定しながら、「そこが知りたかった」と思ってもらえる文章を丁寧に書いていくことで自然と内容は膨らんでいくはずです。
「これを書きたい」と思うネタが見つかったら、上記5つのことを意識しながら、内容を掘り下げ、膨らまし、構成を整えながら書いていく。すると、これまでとは、仕上がりが違ってくるはずです。お試しください。
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