本と赤ワインと
ココのところずっとお酒をやめていた
冷蔵庫の中には開けたままの赤ワインがずっとそのままだった
捨てるのは嫌だったのでいつか飲もうと思っていた
妹が亡くなって1ヶ月が経った
その間に新しい命が生まれた
その命から強い力をもらった
久しぶりにお酒を飲む気になった
なぜなら読みたい本があって夜の時間が一人だったから
お酒を飲みながら本を読む
とても好きな時間
若い頃に見た映画の原作本が初めて翻訳されたという
それを空港の書店で見つけて買ってしまった
読んでみたらストーリーに全く覚えがなかった
映画は見ていなかったのだろうか
大学近くの名画座でしょっちゅうやっていた3本立ての一本だった
年に何度もその組み合わせで上映されるので、いつか見ようと思ったまま見なかったのかもしれない
ゴダールの「気狂いピエロ」
本を読んで映画を見たくなった
ついでに3本立ての残りの2本も見たくなった
「ブレードランナー」と「ブリキの太鼓」
この3本が800円で見れたのだから昔はよかった
入れ替えもなくて好きなだけ映画館にいられたのだから
まだあの名画座はあるのだろうか
お酒を飲みながら本を読む
すると、いろんなところにキモチが飛んで魂がとても自由になった気がする
だからこの時間がスキ
1ヶ月前に開けた赤ワインはすっかり酸っぱくなっていた
チョコレートとのマリアージュがサイコーだった