東京、大好きな君がいる街

東京。
修学旅行の時に初めて見た品川行きの通勤ラッシュの光景が田舎者の私には恐怖でしかなくて電車に乗れなかった。

こんなところ住むところじゃない!と全力で思った。
だから大学は地方を選んだ。

私は東京を人が溢れている孤独な街だと思っている。
大きな夢を持って東京に来た私の好きな人は一生東京に住むと言っていたけれど、少なくとも私はそこで老後はすごしたくないな。

例えるなら、アルミ製のボウルのような、鉄製の筆記用具のような、ニュース番組のZIPのような、つまりはどこか冷徹な。
物理的な物が溢れているせいで、愛が希薄になり、周囲との関係も薄くて、どこか薄情な。

でもそんな冷徹な東京に今は自分の居場所を見出し始めている。

私のプライベートは基本的に東京で過ごすことが多い。大好きなバンドや良くしてくれる服屋さんの店員さんがいるから。
いつでも戻っておいでと言ってくれる居場所がある。東京に住んだことないのに実家のような温かさがある。東京はとても冷たいけれど、原宿は、下北沢は、私にとって第2の家である。

矛盾してるね

東京に行くたびに新宿駅前の人の多さにイライラするし、具合が悪くなるし、超マイペースな私にとって大衆のペースに合わせて行動することが苦痛である。
東京という街は私には合わないとわかっている。

でも大好きな君がいるから全てを抱えて私も後を追うことにする。

東京、大好きな君がいる街へ

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