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さり気ない、を覚えている


お久しぶりです。

noteを触るのも2年ぶりくらいなもので、その間に有難いことに小説で賞を受賞させて頂いたり、嬉しい話を頂いたりと少しずつ努力の木に実がなり始めているのを感じる春です。


突然ですが、恋人に言われて最も覚えていることって何ですか?人によりけりだと思うんですけど、私はこの言葉が1番忘れられません。

「火薬を入れるタイプのカップ麺って、麺の下に火薬を入れると蓋にくっつかないんだよ」

 

いやもっと他にあるだろとか言われると思うんですけど、本当にこれなんですよ。人生で1番幸せだと思った愛の言葉とか、死にたくなるくらいの傷つけられた言葉とかもいっぱいあるんですけど。

ほんとさり気ない一言の会話が、多分一生忘れられないんです。これって恋人だけに限らないんですよね。


高校時代の1番の思い出は、部活後にコンビニで買った肉まんを半分こしながら、親友と自転車を二人乗りしたことです。その時の「幸せは半分になるのに 、楽しさは2倍になるんだね」って言葉が忘れられません。

クラスで大喧嘩した時の罵倒の言葉とか、好きな人に褒めてもらった言葉とか、忘れてないんだけど思い出せないんです。
さり気ない瞬間の、さり気ない一言が、その先一生忘れない言葉だったりする。さり気なさって少し残酷だなと思いました。


忘れて欲しくない相手にこそ、さり気ない言葉を沢山言う


これに尽きると思います。「愛してる」と言うより、日々使えるライフハックを教えます。「もう離れないで」とお願いするより、幸せの分け方を伝えます。
それがいつか、私を思い出す材料になるんだと思いながら、いっぱい言います。

私って、少々メンヘラなのかもしれません。

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