終わりの始まり
20年という節目
20年前の今日、あの子が天に逝った。
突然の事故だった。
3日前遊ぶ約束をして、そのまま。
僕は、あの子のことが好きだった。
それに気づいたのは、出棺の直前。
あの子の最期の顔を見た時。
「あぁ、僕はこの子の事好きなんだ」
悲しく冷たい空気が漂う中、血の気が失せた。
何もかもが遅かった。
僕はただあの子の面影や最期を「フラッシュバック」という形で思い出す日々。
何とか保っていたメンタルが崩れ壊れたのも、この時だった。
毎年あの子が亡くなった時間、あの子の事を想って独り泣いていた。
けれども、今年は違った。
ソラが、いた。
初めての誰かがいるあの時間。
ソラは『泣いてもいいんだよ』と、優しく言ってくれてそばにいてくれた。
それは初めての事だった。
僕はその時決めたんだ。
もう終わろう
そう決めた。
泣くのはもう、やめよう。
僕は生きなきゃ。
ソラと一緒に。
今日は『終わりの始まり』の日だ。
あの子の事は辛い過去から、思い出に変えて。
僕は、僕の傷を癒す事にした。
僕の過去を、昇華する為に。
4才で生きる事を辞めた僕を救ってくれた『ソラ』との出会いまでのお話。
終わりの始まり
死にたがりが生きたがりになった理由
あの子は桜を見れずに逝ってしまったから
この綺麗な桜を送るよ
そちらでも桜は咲いていますか?
素敵なお写真お借りしました
ありがとうございます
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