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ペレットエクストルーダー The LILY Kit(開封編)

FDM式3Dプリンターでペレットを材料にして出力出来るようにするキット、The LILY Kit (Pellet Extruder + Auto Pellet Dispenser)の紹介&開封記事になります。最終更新:2020年7月2日
筆者が購入したThe LILY Kitはβ版第1ロット(色が黒とオレンジ)なので、製品版では仕様が変わる可能性があります。

note更新後に公式から反応がありました。
製品版では更なる改善が行われるようです。

ペレットエクストルーダーに関する内容を日本語で紹介している記事そのものが少ないので参考になれば幸いです。

ペレットエクストルーダーとは

通常の3Dプリンターではフィラメントを材料に造形物を出力しますが、ペレットエクストルーダーではフィラメントの原料である各種ペレットや細かく砕いた廃プラスチック類を材料として使う事が出来ます。

各種ペレットを使う利点としては、自分好みの素材や色・特性を持った造形物を出力出来るようになる点です。

廃プラスチックを使う利点としては、3Dプリンターでの出力時にゴミになってしまうサポート材やスプール部分の再利用・ペットボトル等のゴミの再利用が出来る点です。

The LILY Kitとは

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recycl3Dprint社が2020年7月以降に販売予定のペレットエクストルーダー&ペレットディスペンサーのセット商品になります。

販売予定価格はフルキット(組み立て済み)が$1199。
組み立てキットが$999。
コアシステムキットが$799。
と、現時点では発表されています。
(7月頭に行われる予定の予約販売では、フルキット先着50ユニット分に20%の早期割引が適用されるようです。)

組み立てキットとコアシステムキットの違いは、
組み立てキット=全てのパーツが同梱
コアシステムキット=一部のパーツを自分で出力するセット
だと思われます。

梱包

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細長いタイプの段ボールで届きました。

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使われている緩衝材はエアーパッキン(プチプチ)でした。

開封

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エアーパッキンでぐるぐる巻きの本体を取り出した所。
取り出す時はしっかり本体を持たないとエアーパッキンだけ抜けます。
(エアーパッキンの上下はテープ等で固定されていない。)

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エアーパッキンを取り外した所。
ディスペンサーの中に付属品一式が入っています。
ディスペンサーの蓋は硬いですが、ネジ式ではなく引っ張れば開きます。
(ディスペンサーのメモリは印刷ではなくシールで貼ってあるだけです。)

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ディスペンサーに入ってる物はエクストルーダー本体・基板・ACアダプター・写真に写っていないですがノズルとワッシャーになります。
ノズルとワッシャーは小さいジップロックに入ってエアーパッキンにテープで貼り付けてありました。
(開封時は気づかなくてゴミをまとめている時に気づいた)

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エクストルーダーは正面に出力物冷却用のファンが1個、側面に冷却用ファンが1個ずつで計3個のファンがついています。

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モーターについていたラベルはこんな感じ。

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ディスペンサーはペレットを入れる部分が微妙に斜めっていたので気になる人はネジを緩めて調整すればいいと思います。

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ペレットが吸い込まれていく先は外枠で使われている黒パーツとは別のオレンジ色のパーツ。

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ディスペンサーは電源ボタンを押して手動で電源を入れるタイプ。

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ペレットを送る量(風量)はノブを回して調整。

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ACアダプターを刺す部分の周辺にはmicroUSB(用途不明)と4ピンを指す場所があります。
オレンジの部分はペレットを送るためのホースを取り付ける場所になります。

黒いパーツはレイヤー厚1mmぐらいでオレンジ色のパーツはディスペンサー・エクストルーダー共に同じレイヤー厚でかなり細かめになっています。
自分で出力するコアパーツキットを購入予定の場合は、一番大きいパーツが13㎝×13㎝×10㎝ぐらいの大きさでしたので、それぐらいの大きさを安定して出力できる必要があります。
(ディスペンサーの下の部分)

まとめ

The LILY KitをAnycubicのChironに取り付ける予定ですが、ケーブル長が足りなかったり色々と足りないものがあるので次回の更新(取り付け編)の記事を書くのは少し間が空きます。

サポートして頂けたら欲しいものリストにあるフィラメント等を購入して色々な検証記事を書いていく予定です。 https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/3RKZOFBZP9FWU?ref_=wl_share