猫の耳
見上げた空が
手を伸ばせば届きそうなくらい低かったから
ありったけの愛を
白い吐息に詰め込んで空に吹きかけて
曇窓に落書きするみたいに
きみへのメッセージを空に書いてみる
届いていますか?
ぼくはこんなにもきみが好きなんだよ
この空までも
愛を伝う道具にしてしまうくらい
きみを愛しているんだよ
そんな思いと一繋ぎの空の下
夜空を駆ける橇が
今夜は一段とそんな思いを空へと繋いでくれる
きみがいるからぼくがいて
ぼくがいるからきみがいる
ぼくらは2人で1人
だから1人でいる時よりも
2人でいる時の方が心臓の音が鳴り響く
きっとその音が本当の心臓の音
きみといると鼓動がドキドキ温かくて
瞬間その愛の音に反応して
生きてるって実感できる
ぼくの心臓ときみの心臓
それぞれたくさんの愛が通っているから
この1秒も
この1日も
この季節も
そしてこの聖なる夜も
当たり前に生きていられるのです
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