立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花
先日、通りかかった新宿の薬王院で、見事な牡丹を見たばかり
昨日お花屋さんの前で
アッ なんて素敵な牡丹!
3本で500円とは安い
家に帰って、早速花瓶に入れてみた
おぉ 美しい!
でも待てよ
本当に牡丹?
どちらも華やかな大輪で、
柔らかく幾重にも重なる花びらをつけて、圧倒的な存在を見せつけるように
堂々と咲き誇っています。
牡丹も芍薬も見分けがつかないワタクシは、
この両者の前でひれ伏すしかないような・・・
見分けがつかないなど、かなり問題でございます。
恥ずかしながら・・・
今まで何を見てきたのでしょうかね~
知らぬままでは済まされないと思い、早速、ネットで調べてみました。
ふ~ん、これは~
どうも、家のお花は芍薬のようだわ
見分け方をメモっておきましょう。
「葉の形」
• 牡丹・・・・・・・ギザギザの切れ込みが入る。
• 芍薬・・・・・・・切れ込みはなく、やや丸みを帯びている。
はい、うちのをよく見ると、やや丸みを帯びています。
「つぼみの形」
• 牡丹・・・・・・・やや先端がとがっている。
• 芍薬・・・・・・・丸くきれいな球形。
はい、つぼみを見ると、真ん丸です。
咲く時期は
• 牡丹・・・・・・・4月下旬~5月中旬(晩春)
• 芍薬・・・・・・・5月~6月(初夏)
今は5月だから、紛らわしいですよね。
散り方は
• 牡丹・・・・・・・一気に、そして豪快に散る。
• 芍薬・・・・・・・最後までしがみつきながら、少しずつ散る。
だそうです。
https://forties-text.com/peony-difference/
こちらのサイトで教えていただきました。もっと詳しく書かれていますよ。
牡丹と芍薬と聞けば
立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花
美しい女性を例えた言葉ですが、
芍薬はまっすぐ伸びた茎の端に花を咲かせ、
牡丹は枝分かれした枝に花をつけるため、座っているかのように見える。
百合の花はしなやかな茎にうつむき加減に花をつけて、
風に揺れる様子が優雅に歩く女性のように見えると言う事なのですね。
どうでしょう・・・?
こんな 粋な表現は今の日本から消えてしまったのでしょうかね
だいたい、最近、このように例えられる女性を見ることがなくなったような気がします。
落語でしか聞かなくなりましたよね、この言葉。
芍薬、この圧倒的な存在感と美しさを持ちながら、
花言葉は 慎ましさ 恥じらい はにかみ・・・
だというのです。
なんだか意外な気がしますが、日本の美はこういう内面的な憂いを伴ってこそ、共感されてきたのでしょうね。
まさに昭和の日本の美しさを代表する花の由縁でしょうか・・・
令和の美しい女性はどう表現されるのかしら・・・
多様で、持続可能な美しさ・・・ってどんな美人なのかしら・・・?