![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56416679/rectangle_large_type_2_d26c0048e163245e6dd6b1cef50ccdf8.jpg?width=1200)
Presentationの発表の本意①
先日、英語の授業で時事問題を取り上げて発表する機会があった。そのことについて、自分が考えたことを2回に分けて綴りたいと思う。1回目の今回は班内発表で取り上げた「同性婚」について。少し重めになるかも。
■授業の概要
Presentationという週に1回ある英語の講義。
2回に1回くらい、2人か3人で交互にビデオを撮影し、その動画を先生に提出するという感じで進んでいた。
そして、段々と授業・発表課題のレベルが上がっていく。
今回は5~6人グループ内で社会問題について各々がテーマを決めて、その班員に向かって発表するという課題であった。
ちなみに先週にテーマ設定と構成準備が宿題として出され、次週までに用意しといてと言われた。
次の授業では開始すぐ班内発表に入るよ、と。
■発表内容
最初に述べたように私は「同性婚」について取り上げ発表した。
発表の概要と私の主張は次の通り。
問題提起:「同性婚は認められるべきだ。」
・3つの支持理由①:日本国憲法に違反する
・日本国憲法第14条第1項に書かれた、差別されないものの中に「性別」が含まれている。そのため同性婚が認められないのは、性別による差別に該当するため憲法に反する。
・第13条では幸福追求権について書かれている。同性婚を認めないのはこの権利を阻害することになるのではないか。
・第24条では結婚について書かれている。
この『両性の合意』が男と女を指すという解釈のため同性婚が禁じられているという意見がある。
しかし、この憲法が制定された1946年にはそもそも同性愛という概念を持つ人はそういなかった。
だが、時代はその時から大きく変わった。そのことを勘案せずに、旧来の意見をいつまでも採用するのは時代錯誤といわれても致し方ない。
第14条第1項 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、 政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
第24条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
・3つの支持理由②:同性婚を導入した国で大きな問題が起こっていない
世界の約20%の国が同性婚を認めているというデータを発見した。
これはかなり多くの国が該当するわけであるが、今のところ同性婚を導入して大きな問題が発生したという報告はされていない。
にもかかわらず、日本は憲法を変えるのが困難という理由をつけて認めていないようだ。その結果、同性パートナーは結婚を日本ですることができず、さらに遺産相続や親権、病院の見舞い室にいたるまで制限を受けているのが現状である。
・3つの支持理由③:社会状況
・2020年のとある調査では、同性婚に賛成する人が65%という結果が出た。世の中が同性婚に賛成する考え方に変わってきていることがわかる。
・市区町村によっては、「同性パートナーシップ制度」といった独自の制度を導入しているところもある。これは、
自治体が同性カップルなどの関係を「結婚に相当する関係」と認め、独自の証明書などを発行する制度
・同性婚をめぐり、いくつかの訴訟がされている。
・様々な愛の形があるわけであるから、様々な結婚の形だってあっていいはず。
そして最後の総括として、
・同性婚を認めることがより多くの人の幸せにつながるということ
・私たちはそのために何ができるか考えていく必要があること
このように自分の考えを述べて終えた。約3分の発表であるが、準備には約1時間かけた。テーマがテーマだけに中途半端で臨みたくなかったから。
■選考理由
この講義の前にジェンダーについての別の講義を取っていた。
その講義では、残念ながらオンデマンドで教授の講義動画を見るだけで、感想や意見交流などをすることができなかった。
だから今回英語ではあるが、せっかく時事問題に触れるわけだし、対面で意見交流をすることもできるわけであるから
(コロナ対策は十分に講じています。)
いい機会だと思って取り上げた。
■考えたこと
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56416965/picture_pc_1acea6097df853e92d9d725e95c7f549.jpg?width=1200)
専門性の高い用語が多く、英語で伝えるのには非常に難儀した。
その後、お互いに発表を評価した。私の発表を聞いた感想シートに「説得力があった。」「わかりやすかった」といったものがあり嬉しかった。英語での質疑応答もしたが、そこで議論をすることもでき、意見交換をすることが楽しかったし勉強になったのを覚えている。
(以降、私の個人的な意見です。不快になられる方もいるかもしれませんが、あくまでも一意見としてお考え下さい。)
ともすると、同性婚という問題は多くの人からすると蚊帳の外の問題だと思うかもしれない。でも、私はそんなことはないと思っている。同性同士の恋愛について考えることは、巡り巡って異性愛について考えることになる。どうして、異性に恋をすることは良いという見解になり、同性に恋をすることがまるで罪であるかのように言われるのだろうか。YouTubeの動画のコメントで印象に残っているものがある。
「異性だから」好きになったのではなく、
「あの人だから」好きになった
好きになった人が”たまたま”同性だっただけ。
このような問題について、他人事ではなく自分事として考えていきたいなと思ったし、今もそう思っている。
冒頭にはこの記事がちょっと重くなるかもとか書いていたけど、いざ書いてみるとダンベル級レベルで重くなってしまったと感じる。
正直なところ、これで自分の気持ちを全て書ききれたかというとそんな気は微塵もしていない。本当はもっとこの記事に書きたいことはあるけど、それをしてしまうと重量挙げレベルにまでなってしまうと思ったので今回は胸の内に収めておく。
だから、また折に触れてこのような記事を書くと思う。この記事を読んで、少しでもジェンダー問題について興味を持ってくれたら嬉しい。
是非とも一緒に考えていきたいテーマ。
■次回予告
次は、いよいよクラス全員の前で発表。
(繰り返しますが、先生を含め全員マスクを着けたまま、換気を十分にとり、ソーシャルディスタンスを守り、コロナ対策を十分に講じた上で行っています。)
次回の発表のテーマは最近のニュース記事について。
この話については②の方で語ろうと思う。
では、今回はこの辺で。また次回。