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ハンターズムーンを撮りに行く。(ついでに木星も)

夜道を歩いていると、やけに明るいことに気づいた。
そう、今日は満月だったのだ。

明日の天気を見るために開いた天気サイトでも、月の話題が出ていた。

10月の満月は「ハンターズムーン」とも呼ばれます。
きょう10日午前5時55分に満月を迎えましたが、今夜もほぼ丸い月が見られるでしょう。
関東から九州は天気が回復して、今夜は月が眺められる所が多いでしょう。

tenki.jp

ハンターズムーンは初めて聞いた名前だ。

なにやら話によると、英語圏では12ヶ月全部に満月の名前があるらしい。
今まで生きていて、毎月の満月の呼称なんて気にしたこともなかったな。

よし……撮ろう。


というわけで撮ってきた。

では撮影したものをお見せしよう。

ちょっと失敗した。


原因は風のせいである。

風で手ブレがヤバすぎて全然被写体が定まらない。
そもそも夜間撮影で手持ちなんて論外である。
そして相変わらずの機械任せなので、月が太陽レベルで光って見える。

仕方ない。さすがに小さい三脚を使うことにしよう。
(焼け石に水だろうなと思ったが、普通に手持ちとは段違いだった)

おぉ…
全体を写したい…

……素晴らしい。


三脚使ってるのに息を止めて撮っていたのが最高に馬鹿っぽいが、
写真は無事に撮れたのでよしとする。

良い満月だ。
ちょうど雲もなくて良かった。

良いねぇ……!


荒々しい月のクレーターがよく見える。

はるか昔、月はスベスベで傷がないと思われていたらしい。
ガリレオ・ガリレイもこれを見た時は驚いたことだろう。

でも普通に月って肉眼でもシミが見えるよなとも思う。
意外とガリレオ・ガリレイが初めて月を望遠鏡で見たときの感想は、
ああ、やっぱキレイじゃなかったわ……」とかだったのかもしれない。


しかし自分が深夜にこんなことをしているのも、最近「火星の人」と「プロジェクト・ヘイル・メアリー」という宇宙系の小説を読んでいる影響が確実にあるだろう。(後者はまだ読み終わる気配がないが)

人生の中で、たまにこうやって星空を見たくなるタイミングがある。
思えば山中湖のアレもそういうことだった……のか?


……さて、話は変わるが、
下の画像の右下にポツンと点があると思う。
これは『木星』だ。

右下に注目

せっかくの空気が澄んだ秋。
木星もついでに撮っていこう。

このカメラなら可能なのである。

あっ
くっ…
あ~…

撮れる気がしない。


いやもう風がすごすぎる。
月と違って木星の撮影は相当なズームをしなければならない。
つまりそれだけブレに弱くなるのである。

風の吹いてる状況でやることではなかった。

もう動画で撮って、それをスクショしてお茶を濁そう……。
そんな気持ちでスクショしたものがこれだ↓

いや点じゃん…」とか言われそうだが、よく見て欲しい!


木星の”衛星”が写っているのである!!


これら木星の衛星も、当時ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で観測していたのだ。そう考えると昔の望遠鏡は結構性能が良かったのかもしれないと思える。(まあそれらが原因で彼は宗教裁判へかけられるのだが……)


……満足したし、帰ろう。


というわけで、月と木星を撮って帰ってきた。

いきなりなにをやってるんだろうという話だが、
これが深夜テンションというものである。

結果として月は素晴らしい満月を写真に収めることができたが、
木星に関してはちょっと残念な結果になったかもしれない。
やはり望遠カメラでは限界があるようだ。

でもたまにはこういうのも良いものである。

……今は超眠いけど。



※以前撮ったものはまだ多少はマシだったので、おまけで置いておく。↓

衛星いっぱい
縞が見えなくもない木星

(……なんだかプラネテス見たくなってきたな)


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