【つながる旅行記#203】山の中の『平家谷公園レクレーション広場』と平家谷について
前回は佐田岬を目指そうとして速攻で諦め、『平家谷そうめん流し』に行くことにした。
なんだかすっかり道も細くなり、どんどん山に入っていく感じだ。
なぜ自分は100円追加してレンタサイクルを電動自転車にしなかったのだろう。
未来は予測できないものである。
フジグランで買ったパンを食べつつ、体力を回復する。
普通に美味い。
人のいない場所でこうやってのんびり昼食というのもいいな……!
……まあ正直なことを言えば、椅子を持ってきてたら100点だった。
今の自分ならチェアリングの良さを理解できる気がする。
そのうち買おうか。折りたたみ椅子。
いやしかし坂ばっかりだな!(山だから)
これは佐田岬の方がまだ楽だったのでは……!?
そんなこんなで必死に自転車をこぎ、平家谷公園レクレーション広場に到着。
公園……?
わぁ……!
あの筒で出来た滑り台……懐かしいなあ。
子供の頃に太ももの肉が巻き込まれて以降遊んでないが。
(当時めちゃくちゃ泣いた)
山の中にこんな遊び場があるのがなんだか不思議だ。
そして見た感じでは整備を放棄されたわけでもなさそう。
おそらくは夏場に『平家谷そうめん流し』を行う際、ここで子供を遊ばせるのだろう。
……さて、それではちょっと周囲を探索して平家谷の方へ向かおう。
ところで、そもそも今から向かう『平家谷』とは何なのだろうか?
平家というのはもちろん、あの有名な源氏と平氏の平氏のことである。
そして平家谷は、平氏が源氏との戦いに敗れたあと、平家の落人(おちゅうど)が隠れ住んだ場所なのだ。
平家は一時期は日本最強勢力だったので、日本各地で幅を利かせていた。
それゆえに、そんな彼らが隠れ住んだ『平家谷』も、この愛媛県だけではなく九州やらいろんな島やら、そこら中にあるらしい。
そして源氏の追手を逃れるために隠れ住んだ場所なので、基本的にはこういう人里離れた山の中に平家谷の伝説が残っているわけだ。
今まで登ってきた道だって今でこそ道ができているが、当時は未開の山道だったのかなと思うと、当時ここに必死でたどり着いた落人たちの心中が忍ばれる。
というわけで盛大に自然を感じつつ、平家谷に到着。
2月だしどう考えてもシーズンオフだが、「平家谷そうめん流し」はどんな感じになっているのか……!
次回へ続く……!