見出し画像

【つながる旅行記#189】難波宮とジオラマ天国な大阪歴史博物館

前回は大阪城の石垣を見たりしつつ、最終的にNHKに突入した。

では今回は球体で連結されたもう片方のビルにある、大阪歴史博物館に入っていこう。

入口

中に入り、いきなりエレベーターで10階まで上がった先には……

難波大阪と書かれた巨大な物体がお出迎え。

これは大阪湾の海底の土で焼き上げた難波津焼きで、「難波」の字は聖武天皇の筆跡を再現しているらしい。

しかしなんだか昔の宮殿的なものに迷い込んだような感じだ。

博物館といえば古代の石器から始まるのが定番だが、ここは一味違う。

なんだか凄い儀式をやっていそうな人形たちがお出迎えしてくれた。

これは奈良時代にあった難波宮の大極殿(正殿)を実物大で再現しているとのこと。

なんばきゅう……?

※「なにわのみや」らしい

そしてこの女性の髪型だが、国宝縄文土偶のカックウの頭部分の回答を見ているような気がしてならない。

国宝のカックウ
カックウは頭のパーツが取れている
これはもう間違いないですね……!(時代が違う)

まあそれはそれとして、大阪のど真ん中の、しかもビルの10階に凄いものを作ったもんである。


ガコン! ウィーーーン……


なんだ!?


ウィーン…

シャッターが開き始めた。


なんといきなり素晴らしいビュースポットが誕生したではないか。

大阪歴史博物館、序盤からやってくれる……!

大阪城

ここから大混雑の大阪城天守もよく見える。

とはいえ、これは別に大阪城を見てもらいたくてシャッターを上げたわけではない。

大阪城の南側に広がる空間が注目して欲しい大事な部分なのだ。

南側のスペース

なんだかやけにスッキリとした空間があるが、あそこにかつて難波宮があったらしいのである。

難波宮は日本書紀にも書いてあるのだが、長らくその所在地が不明だった。

第二次世界大戦中は陸軍用地として大阪城周辺を利用していたため、戦後になってからの調査でようやく本格的な発掘ができたというわけだ。

(ちなみにこの博物館のビルも範囲内らしい)


では先へ進もう。

この博物館は10階からどんどん降りていく形式のようだ。

さてさて9階はどんな展示が……


ジオラマきたああああ!!


宣教師
ネズミを追う子供

いやー……良いジオラマだ。

やっぱり博物館といえばジオラマだよね!


大坂本願寺御影堂

はー、素晴らしい。

なんだか人形一つ一つにストーリーを感じる。

良いねぇ……!


博物館で頻出の北前船
船場の町並み
勉強会?
カラス
「鼠取り薬売」という存在が生まれるほど、ネズミがいっぱいいたらしい
ネズミ
洗濯風景
斬新な子供の運び方
天狗面を背負った人(金毘羅信仰を広める人らしい)

『亀の動きを止める』……?

一体何を言っているのだろうか?

ジオラマを見ると、確かに竹筒の上に亀を乗せている

どうやらこれが大阪の亀脱走防止スタイルらしい。

(江戸では紐で吊り下げるとのこと)

芝居小屋
舞台下で頑張る人たち

おぉ……!
まさか舞台下の様子まで再現されているとは!

というか、こんなに昔から奈落のシステムって存在したのか。


……なんだか日雇いイベントバイト時代を思い出す。

ステージ下の空間は暗幕で覆われていて、なんだかこのジオラマと似たような感じだった。

あのとき出会った「俺社長ですけど暇なんで日雇いバイトしてるんすよ」と言っていた彼は、今は何をしているのだろうか……?

本当に社長だったのか、虚言癖があったのか……



ノスタルジックな気分はともかく、ジオラマ成分たっぷりで素晴らしい博物館だ。

なんだかもうこの時点で来てよかったと思えてしまう自分がいる。

このあとの展示も楽しみ。


そんなこんなで次回へ続く…!


いいなと思ったら応援しよう!

aosagi
サポートには感謝のコメントをお返しします!