
【つながる旅行記#218】初めての神戸巡りと『阪神』
前回は大宰府の歴史的なあれこれを巡り、古代日本に思いを馳せた。
そんな旅行からしばらく経ち、やっと訪れた休日。
自分はとある目的のために盛大に移動を開始したのだが、途中でちょっと寄り道をすることにした。
……行こう。
未だに観光したことのない土地、神戸へ。

駅を出ると、そこはかとなく漂う都会の空気。
実は自分の尊敬する上司が住んでいるのがこの神戸なのだ。
なんかもうそれだけで凄い土地に思えてくる。(上司補正)
そういえば自分はその上司の方に会うまで、神戸の人が関西弁を喋るということを知らなかった。
普通に考えれば神戸は大坂のすぐ隣だしそりゃ喋るだろという話なのだが、東日本の人間の理解度なんてそんなもんである。
(一緒にすんなと怒られそう)

しかし福岡の中心地でもオシャレさに気圧されていた自分だが、神戸も相当なオシャレ度を誇っている気がする。
街並みや歩いている人たちを見ていると、自分が居ていい場所ではない雰囲気がすごい。

そしておもむろに見たレンタサイクルには阪神タイガースが。
へぇ……神戸も阪神タイガース推しなんだな……
・・・
ん!?
もしかして『阪神』って、「大阪」と「神戸」のことか!?
「正気かこいつ…?」という読者の呆れたコメントが頭に浮かぶが、自分は本気で今まで『阪神』という単語に『神戸』のイメージがなかったのだ。
は~……そうか阪神には神戸が含まれて……なるほど……
(しかし震災で神戸が被害を受けたことは認識していたのだが、なんで阪神が頭の中で繋がらなかったのだろう…?)
ま、まあ東日本の人間はこんなもんってことで……!
いや、さすがにこれは自分だけか……?

それはさておき、神戸は博物館やら見どころが盛り沢山で素晴らしい場所なのだ。
更に山要素は六甲山があるし、海要素も日本が誇る国際貿易港かつ砂浜もあるのでバッチリ。
流石は尊敬する上司が選んだ土地である。全くもって隙がない。

そんな自分の今回の目的地は、神戸市立博物館の古代ギリシャ展だ。
今回は長居できないので、多分ここを見たら観光は終わりかなと思う。

しかし現在、博物館の古めかしい扉は固く閉ざされている。
なぜなら現在時刻が朝の8時だからである。
……開館まで散歩でもしよう。

そんなわけで港の方へやってきた。
少年時代は田んぼと山しか見てこなかった田舎出身の自分としては、こういう港の風景には憧れがあるのだ。
うーむ、とても良い。



このあたりを見ているだけでも行きたいところがめちゃくちゃある。
やはり人口150万人を擁する神戸。こういう文化面でも強いようだ。



適当に歩いていたら、ラムネの発明者のA.C.シム氏の記念碑を発見。
なお、かつて東京横浜毎日新聞が「ガスの入った飲みものを飲めばコレラにかからないぞ!」という記事を書いたことで、A.C.シム氏のラムネが盛大に売れたらしい。
今だったらそんなデマを新聞が書いたら大問題になりそうなものだが、当時は許されたということなのか。
まあ江戸時代に象のフンを疱瘡の薬だと偽って売っていたのと比べたら、ラムネは普通に飲み物なのでOKな気もする。
それに今でも「〇〇が効く!」なんて話はありふれてるし。



そんなわけで散歩を終えて神戸市立博物館に戻ってきた。
開館時間になり、あの古めかしい扉も見事に開いている。
では、見学開始!!

そして見学終了!!
すごくギリシャだった!!
(撮影不可だったので全然覚えてない)

そしてここは中国……じゃなくて、神戸にある『南京中華街』である。
もちろん自分がこの場所を知ったときの感想は、
「えっ、横浜以外に中華街あったの?」だったことは言うまでもない。
相変わらずの自分の無知に震える。
(中華街は長崎にもあるらしい)

ものすごい盛況ぶりだが、例によって自分はこういう人混みは苦手だ。
博物館に行く目的は果たしたので、そろそろ目的地へ向けて移動しよう。
あまり遅くなってもまずいし。
しかし初めての神戸観光だったが、まだまだ見どころたっぷりなのがよくわかった。
これはまた絶対に来なくては。
……そんなわけで神戸から移動完了。

長時間の移動を終えて到着したのは潮見駅だ。
ここは自分も初めて降りる駅だったりするのだが、場所でいうと東京都の江東区の駅である。

なんでこんな場所に来たかといえば、このあたりのホテルをとったからという単純な理由だ。
さっそくホテルへ向かおう。

さて、夕食もコンビニ飯で済ませたし、今日はさっさと寝よう。
なにせ明日は相当疲れることが予想されるのだ。
足的な意味でも、そして精神的な意味でも。
神戸でも随分歩いたことだし、体は休めておかねばならない。
明日一体何があるのか。
次回へ続く……!
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