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【AED】すごい小学生の動画をきっかけに『AEDマップ』を知ったので共有したい

とても素晴らしい人命救助の動画を見た。

簡単に言うと、『家に工事をしに来た作業員の方が倒れてしまい、それを家族みんなで見事に助けた話』なのだが、それをするに至ったきっかけがなんとも凄いのだ。

文章より動画の方が圧倒的に伝わると思うので、詳しくは以下の動画を見てほしいが、やはりなんというか、経験ってやっぱり大事なんだなと。

いやしかし、『父親を救ったから』とはいえ、この世の中にAEDをお宝発見のように楽しむ少女が存在するとは思わなかった。

そして自分の周囲のAED情報を小学1年生の自由研究でまとめるなんて……!


最近ちょうどオススメされた小学1年生の映画を見て感心したところだったので、「やっぱり今の子供って自分の時代よりレベル高すぎじゃないか…?」と思わされた次第だ。

自分が小学校1年生の頃なんて、なにしてたっけ……?


それはそうと、作業員の男性を救うきっかけとなった地域のAED設置状況の把握は、かなり重要なことなんじゃないかと思った。

自分も最近色々あって人に助けられて今があるので、誰かが倒れたら助けたい気持ちは現在MAXなわけだが、そこで重要になってくるのがAED

だがAEDの効果には時間制限があり、救命率は1分経過で約10%低下し、5分経過しようものなら、約50%も救命率は低下する


つまりは、「あれ〜?AEDどこにあったっけ〜!?」なんて迷っている時間は存在しない。

そのためにも、事前に知っておかねばならない。

AEDの設置場所を。


そんなわけで、自分の周囲のAEDを探す自由研究をしましょう……なんてことはさすがに言わない。

実はもう存在するのだ。AEDマップが。

相変わらず「あったらいいなあ…」と思うものは、既に誰かが作ってくれている世の中に感謝しかない。

すっごい量

なお、このマップに登録されているものは設置者や設置管理者の登録作業の協力があってできたものなので、ここに登録されていないAEDも世の中にはある。

だがこのマップに登録されたAEDの場合は、設置場所や設置年、使用可能な時間帯などの情報を細かく知ることが可能になっているのだ。

登録情報の精度はピンの色で把握できる

これを使って自分の行動範囲のAED設置状況をなんとなく把握しておくだけでも、いざというときの救命率の向上が見込めることだろう。

ホーム画面にAEDマップのWebページショートカットを作っておけば、出先でも即座に検索して素早く対応できる可能性も高まりそうだ。


ただなんというか、これで自分の住む地域を調べてみたら……


ぜ、全然AEDないんですけど……?



そう、この『財団全国AEDマップ』は先程述べたように登録制であり、設置者や設置管理者の登録があったものだけが載っている

AED設置場所の情報量の多さは助かるのだが、そもそもの登録量が少ないのは紛れもない事実なのだ。

これは、この前自分が「出先での休憩所を知りたいな」と思って見つけた、『座れる休憩場所検索』のような、投稿型のサービスではないためである。


……だが安心して欲しい。

AEDマップにも『投稿型のタイプ』が存在するのだ。

それが『日本全国AEDマップ』である。

ではAED設置状況を比較してみるとしよう。

まずは最初に紹介した『財団全国AEDマップ』で……

稚内でも見ようか。

『財団全国AEDマップ』の結果

財団全国AEDマップでは、なんと稚内駅周辺には『精度DのAEDが一つ』という驚愕の結果となった。(稚内市は人の命をなんだと思ってるんです!?)

……いや、まずは落ち着いて欲しい。

投稿型の『日本全国AEDマップ』の結果を見てみよう。

『日本全国AEDマップ』の結果

こっちはいっぱいあるねぇ!!


……そう、これが投稿型の威力だ。

実際にはこんな感じで、市内に沢山のAEDがある(はず)なのである。


だが実は、こっちはこっちで詳しい情報が足りないという問題点もあるのだ。

こちらのマップでは、建物のどこに設置されているか、開いている時間は何時か、などの詳しい情報に関しては基本的に欠けているのである。

『日本全国AEDマップ』の情報
同じ場所の『財団全国AEDマップ』の情報

えーとつまりその……

どっち使えば良いんですかね……?



今まさに、目の前で人が倒れたと想定しよう。

果たして自分は『財団全国AEDマップ』と『日本全国AEDマップ』のどちらを開くべきだろうか……?

……うん。

個人的には数が第一ということで、『日本全国AEDマップ』を選びそうだ。

情報の確実性も大事ではあるが、なにせAEDによる救命は1分1秒を争う

そうなると、とにかくAEDの記載量が多い方に頼って、近場から速攻でAEDを持ってくることが重要なんじゃないだろうか?

(稚内みたいな状況だと特に)


ちなみにこれらのマップはスマホアプリもあるのだが、

財団全国AEDマップ』の場合はiPhone版のみで、
日本全国AEDマップ』はiPhone版もAndroid版も両方ある

アプリを使うのか、ブラウザのショートカットを登録しておくのか、好きな方式を選ぼう。


・【財団全国AEDマップ】iPhone版のみ


・【日本全国AEDマップ】iPhone版・Android版


そんなわけで、「良い動画見たんですよ〜^^」程度で記事を1本作ろうと思ったら、予想外に調べ物が増えまくって日を跨いでいたのだった。

まあでも、今後人を助けるにあたって必要な知識ではあったと思う。

このマップを利用して、自分のよく利用する場所くらいはAEDの位置をしっかり把握しておかねば。


……そしてここまで書いておいてあれだが、現在の自分は走れないという驚愕の事実に今更気づいたのだった。

いくらAEDの場所を把握してようが、颯爽と駆け出してAEDを持って舞い戻るなんてことは、今の自分にはもう……


いやなんで最後にメンタルをやられなきゃならんのだ
と思いつつ、これもまた『人に頼ることを学べよ』という運命の導きなのかもと思う。

そこの曲がったとこにあるはずなんで!」みたいに他の人に指示して、AEDを持ってきてもらうのも大事なことなんだろう。

まあそこで、「いやあんたが取ってこいよ!!」とか言われたら普通に泣いちゃいそうだが、これもまた人生。

できれば自分が泣かないで済むように、どうか皆さんもAEDマップの存在を認識して貰えれば幸いだ。


(『日本全国AEDマップ』の方は情報の投稿もできるので、出かけた際にはベンチ情報だけでなくAED情報も登録していくぞ…!)


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aosagi
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