【つながる旅行記#312】弥山下山記~お願いロープウェー!~【宮島】
前回は無事に弥山(みせん)の山頂に到着。
しかしそこには絶景はあれど自販機はなかった……。
迫る脱水、そしてロープウェーの時間には果たして間に合うのか……!?
というわけで、ロープウェーのある獅子岩駅へ急ぐ。
真夏なので日は長いから大丈夫だろうとはいえ、夜間登山になるなんてことは絶対に防がねばならない。(怪我のもとだし)
とにかくロープウェーだ!!
山頂の展望台から少し歩くと、なにやら仏教的な建物が集まった場所に到着した。
そして登山中に看板で見た霊火堂もあった。
この中では弘法大師空海が焚いた護摩の火が1200年間燃え続けており、この火は平和記念公園の『平和の灯』を構成する火の一つにもなったという。
ふむ……?
『構成する火の一つ』とはどういう……?
実は平和記念公園で燃えていた炎は、国内35の寺社や教会から寄せられた『宗教の炎』と、全国の工業地帯から届けられた『産業の火』によって点火されているのだ。
いやあ勉強になるなあ……!!
(今は勉強している場合ではないし、写真撮ってる場合でもないのだが)
なお、ここは恋人の聖地でもある。(どこにでもあるなこれ…)
「霊火堂で燃え続けている炎のように、ぼくたちの恋愛も永遠に燃え続けたいね☆」
……みたいな発想で決めてそうだなと率直に思ってしまうが、恋人の聖地公式サイトでは流石にそんな紹介の仕方はしていないようだ。↓
そんなことよりロープウェーである。
でも軽装な人がこの辺ににまだいるということは、わりと余裕はあるのかも……?
そんなこんなでロープウェー乗り場が見えてきた。
最初の頃より陽射しも収まってくれたし、基本下りだったおかげで脱水はどうにかなったようだ。
看板を見ると、最終便が17時30分だった。
なお、現在時刻は17時10分である。
いやわりとギリギリだったな!!
更に寄り道してたらアウトだったぞ……。
ロープウェーの力で下界へと楽々降りていく。
……なんか自分の登山ってこういうのにめっちゃ頼ってるよなと思いつつ、整備してくれた方々にただただ感謝である。
頼っていけ。文明に。
帰ってきました……!!
いやはやどうなるかと思ったが、本当に良かった。
じゃあさっそく水を……
そしてまさかのシャッターが降り始める。
どんだけ自販機に拒否されてんの自分!?
(※営業時間終了)
いやまあ自販機は外にもあったので問題なかったのだが。
あぁ、水分!!人間は水がないとダメなんだよ……!!
それじゃあ港まで戻るとしよう。
登山途中に見た干上がった厳島神社はもう見れないだろうけど、まあまた来ればいいさ……。
しかし今回の登山は本当に反省するところばかりだったな……。
今後も登山を続けるなら、兎にも角にも水の確保は最優先にしなければ。
この学び、生かさねばならない。
(そしてのちに富士登山で3Lの水を持っていくことになる)↓
『人は失敗を通して成長する』……そんなありきたりな言葉を思い出しながら歩く。
広島は本当に色々なことを教えてくれたな。
正直なところ旅行前は原爆関連のことしか考えてなかったが、終わってみればそれ以外の学びの方が多いくらいだ。
やっぱり旅行って大事だね……!
いやめっちゃ干上がってるーーー!!
なんということだろう。潮はまだ満ちていなかった。
これなら今からでも全然下に降りることが出来るぞ……!
自分の旅行を失敗の記憶で終わらせないための、宮島からのまさかのサプライズだ。
まったく粋なことをしてくれる島だよ……!!
よーし……
それじゃ鳥居にGO!!!
次回へ続く!!
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