【つながる旅行記#293】ある夏の日の名島神社と名島城跡の記録
前回は舞鶴でなんか色々反省した。
正直なところ、興味の湧かない分野は本当にスルーしてきたなという自覚はある。
せめて自分で使う道具くらいは一般レベル程度の知識をつけておかねば。
そんな学びを舞鶴で得た自分が、一体今どこにいるのかというと……?
博多である。
久々の福岡、楽しむぞ!!
そんなわけで相棒の自転車を真夏にこいでいるわけだが、香椎かもめ大橋から多々良川を見ると、なにかが浮いているのを発見。
なんだあれは……?
ズームしてみると、九州大学応用力学研究所の洋上風力発電の実験だったようだ。
三菱みなとみらい技術館で見たものとはサイズも形も全然違うが、洋上風力発電にも色んなバリエーションがあるのだろう。
なんだか船舶免許の講習を受けている人もいたりして、やはり大都会福岡はイベントのバリエーションも多そうだ。
今回の旅行も楽しみだな……!
そんなわけでやってきたのはみなと100年公園。
正直さっきから全然マップも見ずに行き当たりばったりでブラブラしている。(贅沢)
みなと100年公園は、博多港開港100年を記念して作られたという非常にわかりやすい名前の公園だ。
ちなみに航空写真で見ると縄文土器を思わせる謎模様がいっぱいある。
理由は謎だ。 (海流的な表現…?)
しかしコンパクトシティでありながら、こういう公園もちゃんと確保されているとはさすがだ。
少し辺りを歩いてみよう。
ウミウなのかカワウなのかわからない鳥もいた。(カワウっぽいかも)
よく見る羽干しは今日はしていないようだ。
さて、このあたりには名島神社と名島城跡がある。
秀吉による九州平定のあと、小早川隆景に築かせた九州守護の拠点が名島城だ。(元は立花氏の城だが、パワーアップさせたらしい)
まあその後色々あり、次に名島城に入った黒田長政が「名島城狭すぎなんだが?」ということで福岡城を築城したため、名島城は廃城となった。
だが、名島城は解体して福岡城に全部運んだらしいので、廃城はしたもののしっかりと再利用されているらしい。
……というか#226で登場した名島門がまさにそれで、要するに城どころか門すらも解体して福岡城で再利用しているということなのだ。
うーむ、SDGs……!!
名島神社、なんだか良い雰囲気の鳥居があって非常によろしい。
なんでも昔は山の上にあったらしいのだが、小早川隆景が今の位置に移したとか。
アクセスが良くなって助かる。
いやー……しかしめっちゃ夏だ。
周囲はすさまじいセミの鳴き声で満たされている。
そしてさっきサラッと神功皇后とか言ったが、あれって古墳時代のことらしい。
周りの古墳からは三角縁神獣鏡なんかも出土しているらしく、さすがは大陸に近いだけある。
……そういえば、『漢委奴国王の金印』が見つかったのだって福岡だったか。
ふむ、金印ね……。
そう、金印は福岡県の志賀島で見つかったんだった。
そして志賀島は船でさっと行ける距離にある。所要時間は30分ほどだ。
行こうじゃないか、志賀島へ……!!
なにせ今の自分には島に渡ったあとの移動手段もあるのだ。
折りたたみ自転車を買ったのは、こういう用途も踏まえてのことである。
そんなわけで輪行袋に相棒を詰めて、自分は志賀島へ向かうのだった。
思いつきの行き当たりばったりな旅、果たしてどうなるのか……!?
次回へ続く!!