【つながる旅行記#130】北海道大学総合博物館リニューアルオープンしました
前回弘前に寄ってから、そこそこ日にちが経った。
富士登山を達成したこともどこか遠く感じるような、そうでもないような。
はぁ……最高に夏である。
8月末、自分は再び札幌の北海道大学に来ていた。
もちろん目的はこの前来たときには見れなかった、博物館のためだ。
よし、今回はちゃんと開館している。
早速入っていこう。
これはなかなかのボリュームだ。
1階から3階まで展示があるらしい。
歴史ある大学だけあって年表も気合いが入っている。
ちょっと見ていこう。
学校らしい記述が並ぶ中で、「スイス人講師によってスキーが伝えられる」だとか、「北海道産米100万石祝賀会」なんてものが混ざっているのが面白い。
そういえば、当時の北海道では米は買って食べるものだったらしい。
北海道は稲作に向いている土地ではなかったので、みんな畑作や酪農をしていたのだ。
しかし「やっぱ米作りてぇ!」ということで、石狩で初めて水田を成功させ、どんどん改良して今があるそうな。(米への情熱がすごい)
そういう経緯を思うと、100万石祝賀会も開いて当然かも知れない。
あ、知里真志保について書いてある!
自分はこの北海道での仕事が決まったときに、なぜかアイヌ関連本を漁った時期があったのだが、青空文庫でこの名前をめちゃくちゃ見たのだ。
ちなみに名前の区切りは「知里(ちり)真志保(ましほ)」で男性である。
もちろん自分は志保さん(女性)だと勘違いしていたのは言うまでもない。
クラーク博士の展示もあった。
実はあんまり日本に居なくて、国に返ったあと壮絶な人生を送ったらしい。
札幌農学校の卒業生である新渡戸稲造の展示もある。
なんと展示によると、明治天皇が新渡戸家に行ったらしい。
そして稲造の祖父や父が十和田湖の水を引いて、広い田んぼを作り上げたことを讃えたという。
ふむ、十和田……?
そう、青森である。
まさかこんな偉人にも青森要素があったとはな……!
北大は北方圏の研究もしている。
なのでホッキョクグマもいる。
さて、ところ変わってここは歯学部の展示。
置いてあるのは歯学部らしいものばかり。
ちょっとだけ歯医者気分も味わえる。
こちらは文学部。
「人間とは何か」という問いに答えてくれるらしい。
そこはかとなくアイヌ的な雰囲気を感じる装飾だ。
(しかし-40℃以下用手袋……過酷すぎる)
おっと、こういう小さな展示も油断はできない。
このスーラくんは「家畜トナカイ」らしい。
シベリアのトナカイはヨーロッパのものとは違うようで、大きい順に「シンリントナカイ」「ツンドラトナカイ」「家畜トナカイ」というそうだ。
(家畜トナカイだけ違和感がすごい)
そしてなんと、トナカイはシカ科で唯一、メスでも角が生えるらしい。
し、知らなかった……!
そんなこんなで廊下を歩いていると、なんだか不思議なスペースがあった。
これは「重力基準点」。
しかも北大のこれは国土地理院の日本重力基準網を担う一等重力点なのだ。
重力値は、980.47757Gal である。
…………???
何一つわからないが、世界は凄い人達の頑張りで出来ているんだなって…
(Galって何……?)
※ Gal(ガル):加速度の単位
ではちょうど1階の展示も見終わったので、ここらへんで終わりにしよう。
各学部で特色のある北大博物館。
次回はどんな面白いものがあるのか、乞うご期待!!
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