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【つながる旅行記#284】サイエンスとメガマウスと世界に一つだけのピグミー【東海大学海洋科学博物館】

前回はシロワニの壮絶な誕生秘話を知り、深海生物まで見れて至福のひとときだった。

そんな水族館ゾーンが終わり、今度はマリンサイエンスホールに向かう。

一体どんな展示が待っているのか……!?

海中はめっちゃ早く音が伝わる
リアス式海岸のできかた
(リアス””海岸でも間違いではない)
いろんな海岸

いやはや、これは見事にサイエンスである。

一気にお勉強モードになった感があるが、魚を眺めて癒やされた今なら多少は頭に入るかもしれない。(博物館疲労)

そして水に沈められたテレビがあった。 (何事だよ……)

いや、これはテレビへの拷問ではなく、水中での電波の伝わりにくさが視覚的にわかるようにしているのだ。

レバー操作でテレビを沈めると、映像がすぐさま乱れるのである。

このように水中では電波の減衰がエグすぎるので、映像を確認しながら動かすような水中ドローンは有線なんですね。(学び)


とはいえ人類は問題解決が出来る生物なので、

先程の展示にもあった海中で伝わりやすい『』に着目して、NTTが海中音響通信技術完全遠隔無線制御型水中ドローンを作っていたり、京セラがLi-Fiという光によるデータ転送技術を2028年までに実用化しようとしているらしい。

まあ何をどうやったら実現できるのか自分にはよくわからないが、頭のいい人は凄いなって。

個人的になぜか印象深い内部波の展示
海面が穏やかでも、海中は大変な事になっている場合があるのだ

!?


そしてここで唐突なメガマウスの登場である。

これまた有名な魚ではあるが、こちらのメガマウスは静岡の御前崎でまき網に入ってしまったもので、標本には本物の皮を使用している。

ワオ!

メガマウスは世界でも50例ほどしか発見例がないのだが、うち13例は日本のものだ。

そして静岡は今までに6例も発見されているメガマウススポットでもある。

(※この旅行記は2017年なのであれだが、2019年には沼津でメガマウスが打ち上げられているのが発見され、2020年から沼津港深海水族館で展示が行われている)

駿河トラフ模型

メガマウスは最大で7mにもなる場合があるというが、前回のシロワニ以上にとんでもない大きさだ……

やっぱり海はヤバい


……ん?


いやもっとデカいのがいたわ!!


こちらはピグミーシロナガスクジラ。全長は驚愕の18.6mだ。
最大級のメガマウス2匹を余裕で上回る大きさである。

しかもこの全身骨格、

世界でここにしか存在しない超貴重なものなのだ。

そしてよく見ると黒いテカテカした部分があるのがわかると思うが、これはクジラの油が滲み出ているらしい。

(1966年の捕獲から今に至るまでずっと)

いやはや、色んな意味で生物としてのスケールのデカさを感じたよ……。


そして閉館時間がヤバい!!


やっぱり1日で博物館3つは厳しかった!!速攻で巡るぞ!!


凄い塩!
Dr.Stone好きにはたまらなそう!
なんだこれは!?
省エネ!
楽しそう!
ケンペルの江戸図会切
(なんでここに!?)
メクアリウム!
メカで再現した生物たちだよ!

ふぅ……!

どうにか全部チラ見することはできたぞ。

しかしやはり自分は時間配分とか出来ない人間なんだなと実感した。

そんなわけで非常に楽しめた東海大学の海洋科学博物館と、自然史博物館

来てよかったと素直に思える素晴らしい博物館だった。


……しかし残念なお知らせがある。

東海大学のこれらの博物館は、2023年3月をもって閉館したのだ。


一応現在でも海洋科学博物館の1階部分は観れる機会がなくもないのだが、自然史博物館やピグミーシロナガスクジラが居た領域はもう一般人は見ることが出来ない。

閉館の理由としては建物の老朽化とのことだが、やはり残念だ。


それに今回写真に撮ってないところとかも結構ある。

きっと読者の中には、「なんでクマノミ水族館飛ばしちゃうんですか!?」と思った方もいるだろう。


だが安心して欲しい。


以下のあおい さくやさんの動画でしっかり見れるから!!(他人任せ)


あとさらに言うと、もう入れない自然史博物館も見れる。


なお、東海大学の博物館はもう閉館してしまったわけだが、実は清水港海洋文化施設が建設予定だったりする。

これは期待が高まるぞ……!!


なお、開館予定は2026年4月!!

……と思ってたけど色々あったんで、そこから10ヶ月遅れます!!

(…大丈夫か?)


それはそうと、また三保の松原に移動してソフトとお茶を買う自分がいた。

まともに昼ご飯を食べずに博物館三昧。
これも自分の旅ではよくあることだ。

さてさて、それでは最後に富士山の様子でも見るか……。

山頂でもない微妙な部分だけ見せる富士山がそこにはあった。

………。

みんなが幸せそうならOKです……!


そしてさすがに腹が減りすぎたので安倍川もちを食べる。

シンプル……!!
そしてお茶が合う!!

いやはや、今回の博物館3館&三保の松原巡りは非常にハードだったが、本当にいい体験ができたなと思う。

そしてこれを書いている未来の自分としては、この頃に少し無理をしてでも博物館を見に行った過去の自分を褒めたいところだ。

全てのものはいつまでもそこに存在するわけではない。

見れる時に見ておかねば。


まあそれが難しいんだよなと思いつつ、

次回へ続く……!!


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