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【救急】絆創膏をきっかけに「単語」に思いを馳せる【急救】
冬になってからというもの、手のあちこちがズタズタだ。
やはり乾燥がすごいということなのだろうか。
自分はハンドクリームも塗らないので、ささくれ天国が8割の指で開催中。
そんな自分の強い味方が『絆創膏』である。
そういえば、この製品の呼び方で出身地が絞れるという話があった。
たとえば福岡を除く大都市や関東では、「バンドエイド」。
福岡と一部の県はリバテープ。
富山だけがキズバンなどなど。
なお「ばんそうこう」は中部地方の呼び方なのだが、この製品の正式名称が「絆創膏」なので、要するに他の地域はその場所で有名な製品名で呼んでいるということらしい。
まあ自分は『ハイドロコロイド派』なんですけどね!! (謎派閥)
いつからかラインナップされたハイドロコロイド絆創膏は、
目立ちにくいし、伸びるし、水にも強いし、価格以外は最強なのだ。
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そう、絆創膏は性能重視で選ぶべきなのである。
自分のように切って使えば、思ったよりも多くの回数使えるし!(貧乏性)
とはいえ「安いほうが良いよね!!」という思想だったかつての自分によって、ノーマル絆創膏が大量に残っているのもまた事実。
それも消費していかねば……。
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![](https://assets.st-note.com/img/1703186230082-aQGmFOVl5J.jpg?width=1200)
そしてそんな100円絆創膏を見ていたときにふと思ったのだ。
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「きゅうきゅう」……「救急」……「急救」……?
こういう同じ繰り返しの読みが続く単語って、一瞬書き方を迷うんだよな……。
最近見たYoutube動画の中で、
「”売買”ってどっちがどっちかわかりにくい!!」
なんて話をちょうど聞いていたので、この「救急」という単語が自分のアンテナに引っかかったのだろう。
そして恐ろしいことに、こんな会話は2010年のヤフー知恵袋に既に存在したのだった。
「お前の悩みなんて古典に全部答え載ってるから」とは聞いたことがあったが、まさか10年そこらのヤフー知恵袋にこんなニッチな話があるとは……。
まあよく考えてみたら、音はともかく、実際の文とは文字の構成が逆になった単語は多い。
救急・・・急場を救う
登山・・・山に登る
就職・・・職に就く
どれも文と単語は逆になっている。
そういえば太古の昔に受けた古文の授業で「レ点」とかいうものを習ったが、この単語の真ん中には見事にそれが入りそうだ。
現代日本人は、まさにそのノリで作られた多くの単語に囲まれて生活しているということなのだろう。
ふふっ……絆創膏のおかげでまた知識が増えたよ……!
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「救急」は中国語で「急救」といいます。
・・・
いやいや中国語くんさぁ……
日本人は漢文に合わせてレ点まで付けて訓読したってのに、
なんで中国語が日本語の順序通りの単語になってんのよ……!!
そもそもの話、今の中国人は漢文を読めないらしい。
現代日本人における古文のように、現代中国人にとっての漢文も、自分で学ばなければわからないほどの乖離した存在なのである。
実は日本語の方にこそ、昔の中国語の面影が残っているわけだ。
島流しでやってきた雅な人の言葉が八丈島には残っていた、みたいなものだろうか。
自分は「中国人は昔の文書も読めて良いなあ」と思っていた人間なので、これにはちょっと驚きだ。
あんなに字の形が綺麗に残っていても、実は読めてなかったとは……。
どうやら中国語には他にも「孤立語」やらなんやら、理解を阻む厄介な要素が大量にあるようなのだが、自分は中国語に詳しいわけではないのでこれ以上深入りはしないでおく。
とはいえせっかくなので、日本語と中国語で順序が逆になる単語をちょっとだけ見てみようか。
日本語:売買 → 中国語:買賣
この記事を書くきっかけになった「売買」だが、中国じゃ逆だった。
PCでの変換が使える環境ならともかく、もう手書きのときに正答を導ける気がしない。
ウッ!!
……そしてまた思い出してしまった。
自分はとある博物館に行ったとき、「料金は無料なので、名前と来館の目的だけ書いて下さい^^」と用紙を渡され、
「観行のため。」と間違って書いたまま提出したことが、未だにフラッシュバックするのだ……!
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なお正しくは「観光」である。
なぜか国土交通省が観光の由来について書いてるので貼っておこう。
それはともかく他の単語を。
日本語:詐欺 → 中国語:欺詐
自分の知能じゃ一瞬どっちでも「さぎ」と読めてしまった。
そしてそもそも手書きじゃ詐欺って書けなかった。
今の自分が漢字検定を受けたら悲惨なことになりそうである。
日本語:段階 → 中国語:階段
いやもう別物になっている。
なお、中国語は「階段」と書いてはあるが、意味するところはもちろん「段階(Stage)」である。
頭がこんがらがるので勘弁して欲しい。
日本人には読めないフォント(Electroharmonix)なんてものがあったが、「正しく読めるのに違う」というのも同じくらい困ったものである。
そんなわけで、絆創膏をきっかけに中国語のヤバさを知ることが出来た。
日本人にとっては漢字に慣れているからこそ厄介な部分も多そうだ。
AI翻訳技術には全力で頑張って欲しいところ。
そして部屋の気温も1桁になり湿度も50%になり始めた今、自分もハンドクリームを導入するべきなのかもしれない。
PCのキーボードがベタベタにならないクリームがあったらいいなあと思いつつ、多分購入しないまま春になるんだろうなという確信もある。
余りまくりの絆創膏が、自分の指に貼られる時を待っているしな……。
皆さんはしっかり保湿して、冬を乗り越えていただきたい。
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