【つながる旅行記#240】ほんのり三方五湖サイクリング
前回は若狭三方縄文博物館で十分に知識を入れることができた。
三方五湖の一つである水月湖が世界レベルで貢献していたとは驚きだ。
縄文関連を見に行ったつもりだったが、思わぬ知識を得られて嬉しい。
では、パーク内のまだ見ていない場所をチラ見していこう。
三内丸山遺跡のように、ここにも再現された住居があるのだ。
この竪穴式住居の再現で感じられるなんともいえない燻された藁の匂い。
色々と過去の縄文遺跡の記憶が想起されるなあ……。
それではせっかく自転車もあることだし、三方五湖サイクリングといこう。
まあでも時間が時間なので、ちょっとだけ。
おそらく多くの観光客は五湖テラスまで行って三方五湖を見下ろしつつカフェを楽しんだりするのだろうが、自分の脚力ではこの山道は無理である。
また今度来たときのために取っておこう。
そしてなんと、三方五湖を一周するゴコイチというものが存在するらしい。
1周33kmで初心者にも安心。出発は美浜駅で……
(み、美浜駅で自転車が借りられるだと……?)
ゴコイチ、いつか挑戦しよう。
道の駅で水とアイスもなかを買って休憩を挟む。
走っていると、この辺りは梅の木がたくさん植えられていることに気づく。
実はこれも三方五湖の恵みの一つだという。
この辺りは周囲が山に囲まれているおかげで、日本海側なのに雪も少なくて風も弱いのだ。
なので福井県の梅の80%がこの若狭町で生産されているとか。
茅葺き屋根の船小屋に到着。
話によると、船は置いてあるけど漁業者用ではないらしい。
これはその昔、まだ道路が整備されていなかった頃、この辺りの村人たちは収穫した梅を小舟に載せて対岸へ渡り、売りに行ったのだ。
今はもちろん自動車で運んでいるが、この船小屋は歴史を伝えるために残してくれているものらしい。
まあこれは漁業用ではなかったにしても、こうして船を見ていると大昔の縄文人たちが丸木舟を使って湖で漁業をしている様を想像してしまう。
山に囲まれて風が穏やかということは、湖面も穏やかなのだ。
きっと三方五湖での漁業は海よりずっと安全に行えたことだろう。
やはり人が集まる場所には理由があるのだ。
そんなわけで、突発的な旅行だったが非常に得るものがあった。
解体新書も手に入ったし、博物館も行けたし、知識と運動をたっぷり満喫できた。
やはり旅はいいな。
……電車が来た。
これからも辛くなったら速攻で旅に出よう。
そんなことを思いつつ、また仕事の日々へ。
次回へ続く……!