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【正月】『新年の挨拶』についてと一休さんへの感謝【儒教】
あけましておめでとうございます!!
2025年も、どうぞよろしくお願いいたします!!
……よし。
正月といえば新年の挨拶である。
これが非常に大事な慣習であることは言うまでもない。
どれくらい大事かというと、うっかり忘れようものなら「君、新年の挨拶しなかったよね?^^」とその後しばらく言われちゃうくらいには大事である。(体験談)
自分も社会人としてそこそこやってきたのでその大事さはよくわかっているのだが、実はちょっとだけ苦手意識があるのもまた事実。
せっかくなので挨拶についての想いを吐き出してみよう。
(通常時の挨拶ならいくらでもできるのにな…)
新年の挨拶のトラップとして、相手が去年お葬式をやっていた場合(喪中)には、「新年の挨拶」が「非常に失礼な行為」に変わってしまうという問題がある。
良かれと思って挨拶をした結果、「我が家が喪中であることを知らない…!?」「めでたくないんですけど!?」と、少なからず思われてしまう可能性があるのだ。
でもなんだかそれって、ちょっと悲しい気がしないだろうか……?
元を辿ればこの『喪中』の概念は、古代中国の儒教における『3年間喪に服す』から来ているらしい。
それが日本で簡略化されて広まり、神道における穢れの概念と合わさったとかなんとか。
日本の喪中は古代中国の3分の1の期間に短縮され、1年間継続するという形になったのだが、それによって去年お葬式があった場合には確実に次の正月の挨拶はNG扱いとなってしまうこととなった。
このルールによって自分の中での挨拶のハードルが上がっているのは確実にあると思う。
毎回毎回、(この人は喪中だっけか…?)という判断が挟まるので、これがなかなかのストレスとなっているのだ。
なので無難な挨拶として、「今年もよろしくお願いします!」だけを言っとくというのが定番ムーブとなっている。
でもなんだかこれは、『”メリークリスマス”はキリスト教じゃない人に失礼だから、”ハッピーホリデー”と言っとこう!』というのと同じ雰囲気を感じないだろうか……?
確かに人間色々あるのだから、配慮は大事だとは思う。
しかし新年くらいめでたい気持ちを共有したいという気持ちもあって……
・・・
難しいねぇ……!!
なお、キリスト教では喪中のような1年間の様々な活動制限なんてものは存在しないらしい。(結婚式に出たって良いし、新年も祝う)
キリスト教も日本の「四十九日」のように、追悼ミサというものは何度か行うものの、キリスト教の死生観には「死後の復活」や「永遠の命」があるので、むしろ死者の魂の救済を祝福する感じだそうだ。
(個人的には故人の穢れに怯える概念よりはこっちのほうが良いなと思う)
いやなんかノリでここまで書いちゃったが、「正月に書く記事かこれ?」と思えてきた自分がいる。
喪中がどうとか、やはり正月から語ることではないか……?
いやしかし、あの有名な一休さんが正月から不吉なことを言ってたとかいう逸話があったはずだ。
「門松や 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
これは一休さんが読んだという句なのだが、「正月は死に一歩近づいたということで、めでたいけどめでたくないよね」みたいな意味の、正月に凄まじく水を差す内容の句である。
……しかしまてよ?
「あっという間に人は死ぬから(サトマイ著)」という本がベストセラーになっているように、自分に残された時間を意識するのは非常に大事なことだ。
そして正月は、一念発起して「これからは自分の時間を有効活用するぞ!!」と意気込むには最高にベストなタイミングと言える。
更にいえば、一休さんは「めでたくもあり…」と言っているように、めでたいこと自体は否定していないのだ。
「めでたいのはわかるけど…命の残り時間も意識してね?」という感じの、ある意味で優しい提案なのではないだろうか?
一休さん……!
さすがアニメ化するだけのことはあるねぇ……!!
なにやら着地点が全く定まっていない話になった気もするが、一休さんのおかげで今年は自分の残り時間を意識して過ごしていこうと思ったのだった。
新年の始まりだからこそ、正月の雰囲気で緩みきりになりそうな心の中に、しっかりとした人生の目的意識を抱かないとだ。
未だに退院がいつになるか見当もつかない自分ですが、2025年も駆け抜けていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!
そして皆さんの2025年も、素晴らしくめでたいものになりますように!!
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