【健康】『貧乏ゆすり』の意外な健康効果を知る
骨折をして病院に運び込まれてから、何度となく言われたことがある。
それは「足首を定期的に動かしてくださいね」というものだ。
「骨折してるのになんでそんなことを…?」と正直思ったものだが、看護師から「足でできた血栓が肺に運ばれると死にます」という衝撃的な情報を教えられた後は、そりゃもう盛大に動かしまくったことは言うまでもない。(小心者)
なにやら足の筋肉には血液を送り出すポンプ機能が備わっており、「第二の心臓」と呼ばれるくらいに血液循環にとって重要な役割を果たしているそうなのだ。
思えば似たようなことを献血に行った際にも言われた気がする。
献血でもそこそこ長時間の体を動かさない時間が発生するので、同じく血栓予防のために足を定期的に動かすよう言われたのだろう。
それくらい足の筋肉を動かすのは大事なことなのだ。
そんな足を定期的に動かす行為の中に、「貧乏ゆすり」というものがある。
なんだか世間では明確に嫌われているイメージのある貧乏ゆすり。
特にミソキネシア(動作嫌悪性)の人がいた場合、貧乏ゆすりの動きは明確に敵と認定される危険な癖になってしまう。
だが実は、他人はともかくとして、本人にはとてもメリットがある行為らしいのだ。
そう、貧乏ゆすりは先程挙げた足のポンプ機能を発揮できる運動で、体温を上げ、むくみを解消し、血栓予防にも効果があるのである。
それゆえに、「貧乏ゆすり」は「健康ゆすり」なんて一部では言われているそうな。
なお日本でこの動作が貧乏ゆすりと呼ばれるようになったのは、「寒さをしのぐために足を揺らして耐える貧乏人の仕草から」という説がある。
この「貧乏」とついたネーミングのせいで、貧乏人扱いをされることを恐れてこの動作をしないように気をつけている日本人もいそうである。
しかし世界に目を向けると、こんなふうに「貧乏」みたいな「経済状況」とこの足を動かす動作を関連付けたものはあまり見られない。
とはいえマナー的に問題があるという意味では世界で共通しているようなので、人前ではやらないに越したことはないので気をつけよう。
……でもなんだか、ネーミングのせいで日本はちょっと不利な気もする。
みたいに言われたら、「せっかくだしやっとくか」くらいには思いそう。
しかし……↓
とか言われたら、「えぇ…? 貧乏ゆすりぃ…?」みたいになる気がする。
……ネーミングってやっぱり大事だなって。
ところで、自分は手術後から3ヶ月経っても左足のむくみが全然消えていなかったりする。
今までむくみなんてなったこともないので明らかに異常事態なのだが、理学療法士や医者曰く、そういうこともあるらしい。(そうなの…?)
なお現在の自分のnote執筆スタイルは、『車椅子に座りながら、ベッドサイドテーブルに置いたPCでカタカタ入力している』という感じだ。
……しかしこのスタイル、前々から血流悪化しまくりだよなという自覚があったのである。
なにせ自分は1つの記事の執筆に無駄に時間がかかる。
調べ物をしていたらいつの間にかYoutubeをダラダラ見始めて、4時間経っていたなんてこともザラだ。
これは足の血流にはどう考えても良くないので、これは自分もこの機会に、貧乏ゆすり……いや、『健康ゆすり』を採用するべきなのかもしれない。
なにせここは個室だ。こういうことも気兼ねなくできる。
あぁ、やっぱり入院において個室であることって本当に大事……!
そんなわけで貧乏ゆすりについてまさかの情報更新をしたわけだが、調べたきっかけは大科学実験シーズン2最終話の『貧乏ゆすり発電』だったことは言うまでもない。
新しい情報と出会うきっかけはどこにでも存在するんだなと実感する。
なお、貧乏ゆすりが健康に良いという『健康ゆすり』の話に関しては、まさかの13年前に日経新聞が記事を書いていたようだ。
いやはや、自分が世間の流れからだいぶ遅れる人間なのは実感していたが、まさか13年前の情報に今更追いつくとは。
まあこれが自分にとってベストな情報摂取タイミングだったのだと信じよう。
健康ゆすり、今後は実践していくぞ!!
(カタカタカタカタ……)