〜ノスタルジック葛西巡り〜【葛西臨海公園】
自分がかつてお世話になった江戸川区。
今回、久々にその地にやってきた。
桜の満開シーズンや春休みも終わり、ホテルの値段がやっと落ち着いてきたからである。
な、懐かしい……!!
まるで昔住んでいた頃に戻ったような感覚。
……いや、駅でこんなに懐かしがっていてどうするんだ。
今回わざわざこんな所まで来たのは、ノスタルジックを全力で感じるためなのだ。
では、さっそくレンタサイクルを借りて旅立つとしよう。
4月1日からヘルメット着用が努力義務となったことで、レンタサイクルは果たしてどうなるんだろうと思っていたが、受付では特に何の指摘もなかった。
しかし210円で24時間借りられるのは凄い。
もちろんママチャリだけど、サビサビとかいうわけでもなくちゃんと整備もされている。
……そして桜が綺麗だ。
この時期にまだ咲いてくれているこの桜は、きっと関山だろう。
弘前と同じく、ここでも自分に癒やしをくれるとは。
だが一体ここはどこなんだろう。
自分は結構な期間江戸川区に住んでいたはずなのだが、
開始10分でもう知らない場所があるという衝撃。
自分がどれだけ引きこもっていたのかがもうわかる。
こんな良さげな散歩スポットあったんだ……。
まあ後悔しても仕方ないので、葛西臨海公園へ向かおう。
あそこはニート時代に何度も行った場所だ。
ひたすら南へ自転車をこぐ。
……ああ、懐かしい。
ここに深夜徘徊に来たとき、カニが歩いてたなぁ……。
ふと案内マップを見ると、謎の施設が追加されている。
カヌー・スラロームセンター……?
当時はこんなものはなかったが、オリンピック関係で作られた場所なのだろう。
そういえば、自分はこの国でつい最近オリンピックがあったという実感がない。当時は東京から離れていて、テレビもあまり見れなかったのが原因ではあるけど。
あの頃都会に住んでいた人はオリンピックにどんな感想を抱いたんだろう。
こればかりは、間近で体感できた東京人の特権だな。
・・・
……なんだかオリンピック気分を味わえなかったことが残念な気分になってきたので、ノスタルジック感はなさそうだけど見に行こう。
あまりに今更だけど、少しでもオリンピック成分を摂取せねば。
都会とは思えない、空が開けた爽快な景色がそこにはあった。
なんだか思った以上に立派な施設だ。
ちょうどカヌーの練習をしている人もいた。
オリンピックのときはここに大量の人が……いたのか?
無観客がどうとか言ってた気がするからな……。
まあそれはともかく、このカヌー施設が出来る前にここに何があったかについて、全く思い出せなくて歯痒い。
一応住んでいた頃に数回はこの辺りに来てたはずなのだが。
資材置き場みたいな感じだったっけ?
……駄目だ、思い出せない。
世間には、「今の人はスマホカメラで思い出を残しすぎる」とかいう指摘があったりする。
観光に行ってもカメラ撮影に夢中なあまり、自分の目で見て記憶に残すのが疎かになっていると。
だが正直自分は、もっと画像・動画データとしてあらゆるものを残しておきたかった。
自分の記憶力に問題がありすぎて、自分の頭に残っている思い出があまりにも少なく、かつてのことを思い出せない悲しさの方が上回るからだ。
今の若者は幸せだと思う。
スマホの画質もいいし、バックアップ体制も完璧だし。
自分レベルの記憶力の人たちは、どんどん写真は撮るべきなのだ。
だって自分の高校生以前の過去はもう、ほぼ失われてしまったから……。
まあそんな悲しみはともかく、次の場所へ行こう。
正直、さほど素晴らしい少年時代でもなかった気もするし。
それに今回は1泊2日の予定なので、あまりのんびりは出来ないのだ。
懐かしい……!!
橋を渡った先のこの浜辺もニートの頃に訪れて、
「なんで自分生きてんだろ……」
と、軽く鬱になった場所である。
(ろくでもない思い出だな)
そう、この謎のヒダヒダを見ながら……。
だがこうやって再び訪れてみると、新たな発見もある。
なんだか遠くに特徴的な構造物が見えるのだ。
なんというか、当時は高倍率カメラがなかったとかいう理由以上に、遠くを見る余裕がなかったんだろうなと思う。
当時もこの建物はあったと思うが、目に入らなかったのだ。
精神が死んでて。
なんだかこの角度から見ると、ベタ踏み坂みたいな味が出てくる気がする。
動いている車の動きもなんだか面白い。
……こんな事を考えられるようになったのは、あの頃より余裕が出てきたということなのだろう。
生きていれば、ちょっとは良いこともあるよね……!
さて、なかなかのノスタルジックポイントを取得したところで、次の場所へ行こう。
公園の林を抜けると、対岸に夢の国が見えた。
江戸川区に住んでいたのに、ついに一度も行かなかったディズニーランド。
しかし実はあの辺りにも思い出はある。
中には入れなかったが、周囲はぐるぐるしていたのだ。
・・・
海外旅行やらなんやらでみんなキラキラ輝いているnoteという場所で、
こんな記事を書いてるのはどうなんだ……?
いや、もうここまで書いちゃったし手遅れだ。
行くところまでいこう。
次回へ続く……!