【つながる旅行記#226】桜咲く雨の舞鶴公園を散歩してみた【福岡】
前回はカワサキワールドでバイク成分を盛大に摂取し、オシャレな神戸を満喫した。
そんな自分は今、地下鉄に乗って舞鶴公園に到着したのだった。
いや、舞鶴と言っても京都ではない。
福岡の舞鶴公園である。
残念ながら天気は雨だが、桜が咲いていて素晴らしい。
散ってしまう前に来れて良かった。
そしてただの公園かと思ったら、すごく城な風景が広がる。
この舞鶴公園は大濠公園に隣接したあれこれ見どころがある場所なのだが、その象徴となるのが福岡城跡なのだ。
この辺りはビル群の中にドーンと存在する公園なので、ある意味皇居感を感じなくもない。
そんな多くの福岡市民にとって憩いの場になっているであろう舞鶴公園。
しかし福岡藩初代藩主の黒田長政がこの場所にやってきて福岡城を建てるまでは、ここは荒れ地に近いような状態だったという。(そんな状態だったから大きな城が作れたわけだが)
だがここにはかつて、古代大宰府の重要な施設があったりしたのだ。
……そういえば大宰府政庁も後の世で盛大に田畑になっていたりした。
大昔の重要な場所でも、時が流れたら荒れ地になるのは定番なのかもだ。
それら大宰府関連のものについても、あとでしっかり見ていこう。
人は全然居ないが、色々な鳥たちが集まる雨の舞鶴公園。
そんな中を歩いていると……?
なんだか祭りの出店が並んでいる。
近々このあたりで祭りでも開かれるのだろうか。
大濠公園の方とは道が繋がっているので、そっちも見てみよう。
花壇がカラフルで綺麗だ。
しかしこの辺りで仕事をしている人たちは、良い天気のときはオフィスビルを出て大濠公園で昼休憩とかをしているのだろうか。
……なんだか想像するとめちゃくちゃQOL高そうな生活である。
旅行をしていて移住先をどうしようかなんて思ったりするが、やはり福岡はかなり良さそうだ。
なんだか傘についた桜の花びらが趣深い感じになってきたが、福岡城の天守台に早いとこ向かうとしよう。
ベンチでのんびり出来るような天気でもないし。
そういえば、『福岡』の地名がどこから来たかは知っているだろうか?
道すがら見た看板によると、実は岡山が関係しているらしい。
黒田官兵衛の子である黒田長政が築城した福岡城だが、その城名の由来は黒田氏の父祖の出身地である備前国(岡山)邑久郡福岡の「福岡」らしいのだ。
そしてその「福岡」が藩名になり、県名にもなるのである。
いやはや、まさか福岡と岡山にそんな繋がりがあったとは。
ちなみに福岡城の別名は舞鶴城だが、これは博多湾側から見ると空を舞う鶴の形に似ていたからだという。
どれどれ……?
GoogleEarthで見ても正直よくわからないわけだが、当時は木も少なくて天守もあったのでそう見えたのだろう。
石垣が横に長いし、天守が真ん中で飛び出てたと考えたら鶴っぽいような気も……?
福岡城は明治以降、陸軍の駐屯で城郭建物がほとんど失われたそうなので、当時の姿を今想像するのは難しいのかもしれない。
そんなわけで次回は天守台を見ていこう。
久々の福岡だが、やはり雨でもテンションが上がるのを感じる。
やはり福岡は良いな。
次回へ続く…!