同じゲームを何度もやった過去とデスストクリアの謎感想
小学校の頃、同じゲームをクリアしては、また最初からやり直していた。
それが1回2回ならまだしも、クリアに何十時間もかかるゲームを5周も6周もしていたはずなので、タイムマシンがあったら真っ先に「もうやめて!!」と当時の自分を説得に行くことだろう。
もちろん全ての物事には何かしら得るものがあり、ゲームを延々やっていたおかげでゲーム内の文字を瞬時に読む能力を得て、国語の授業での音読がスムーズに出来るようになったりはした。
……でも思ってしまうのだ。
あの時間をスポーツや多様な本を読むことに使っていたら、絶対人生変わってただろうなと……。
ちなみにゲームは何周も出来たのに、本を2回読むのは苦痛だった。
一体どういう仕組みになっているのやら。
そんな自分は成長しきった今も、過去にクリアしたゲームを再びやっている。
そう、デススト(DEATH STRANDING)のことである。
まあ繰り返しやっていると言ってもデスストは2回目だから許して欲しい。
やはり難解ながらもいいゲームだ。
(未だにストーリーを理解できた気はしないが)
デスストの内容を超簡単にいえば、
未曾有の危機で孤立することを選んだ人々を再び繋ぐ物語。
そして繋ぐ手段は配達。
ひたすらに荷物を運び、人とアメリカをつなぎ直す。
どう考えても攻め過ぎな内容だ。
これが独立してから最初に作ったゲームなんだから凄まじい。
そして発売2ヶ月後には、現実世界で人々が家にこもるようになるのだから、なんだかもう運命的なものを感じる。
デスストの発売は2019年11月。
新型コロナウィルスに関する最初のニュースは2019年の12月末。
デスストをプレイしていた自分にとっては、まさに予言のようなゲームに感じたのを覚えている。
思えばコロナ禍では配達人が居なかったらどうしようもなかったな……。
あれから3年。
もうさすがに日本でも元の生活に戻そうという力が働いているような気がしないでもない。少なくとも、引きこもろうという感じはかなり薄まってきたように思う。
今回2度目のデスストをクリアして、同じゲームでも当時とは得るものが変わったような気がした。
人との繋がりについてとか、
別空間を利用した凄まじいプリンター技術とか、
人の死とはなんなのだろうとか、
そういうのを改めて素晴らしい設定や内容だなぁと思った以上に……
EVについて考えたよね。
「いやどんな感想だよ」と自分でも思うが。
でも最近EVに興味が湧いて色々な情報を得ていたので、なんだかそこが気になって仕方なかったのだ。
なにせデスストはあらゆる物がバッテリーによって運用されている。
自分のキャラクターが装着する歩行を助ける装置(アクティブスケルトン)はバッテリー式だし、雪山を越えるときに使うヒーターもバッテリー式だし、輸送トラックやバイクはもちろんEVなのだ。
このゲームの重要な要素である国道も、電力を供給されながらEVが走行できるようになっている。
道具や乗り物の充電の際は発電機を使用するのだが、当然遠隔充電である。
中国のXiaomiが過去に遠隔充電に関する動画をあげていたが、それが超絶進化したようなものだろうか。
ゲームをプレイする中で、最初の頃は遠隔地への配送を完了したあと、「もう帰り道のバッテリーがない!!」ということがめっちゃ起こる。
そう、俗に言うEVの電欠だ。
いや、こんな書き方だと不親切なゲームみたいに思われてしまうので一応言っておくと「ちゃんと準備すれば起きない」が、自分は準備してないからめっちゃ遭遇するトラブルということだ。
しかしこのゲームは他のプレイヤーの建造物を自分のマップに同期できるようになる要素があり、マップのあらゆる場所に建てられた他人の発電機によって、次第に電欠の恐れを気にせず走れるようになってくる。
そのうち配送後にはその場所のすぐ近くに誰かしらの建ててくれた発電機が置いてあるという状況になり、目的地充電(超高速)が可能になるのだ。
このゲームがEVが普及した世の中を描いた(といえる)世界観だったことに、自分は今更気づいたのだった。
(2019年時点では、自分は本気でEVに興味がなかったのだろう)
まあEVはともかく今回思ったのは、同じゲームを連続で延々やっても得るものは少ないかもしれないが、
自分が知識や経験を得たあとに再びプレイすると、今までとは違った視点で楽しめて面白い発見や体験が出来るかもということだ。
……めっちゃ普通のことを長々言ってるだけな気もするけど。
そんな感じで、やっぱりゲームは良いもんだなと改めて思った。
デススト2の発売が待ち遠しい。
今度はストーリーをまともに理解できるように、科学系のニュースやSF作品をしっかり読んでおかなければ……!
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