iPad Pro (2020) のLiDAR Scannerを使って自宅環境を3Dデータ化してみました
新しいiPad Proが発売されてすでに1ヶ月ほど経っているので、新鮮味はないかもしれませんが、、、
ご注文とお届け
apple storeで4/14 に注文して4/24 に届きました。
12.9-inchと迷いましたが、持ち運びを考えて11-inchにしました。
初代iPad Proからの買い替えなので、ホームボタンが無くなってたり枠が薄くなってたりと結構変わっていて、別物のように感じました。
LiDARスキャナについて
深度情報(奥行き)が取れるようになったため、モーションキャプチャーやARアプリの空間認識が改善されているようです。
自動運転技術にも応用されている技術とのこと。
引用: https://www.apple.com/jp/ipad-pro/
公式サンプル
現実空間をLiDARスキャナで検出する公式のサンプルアプリがあります。
こちらのページからコードをDLしてきて、XcodeからiPadにビルドすると簡単に動きました。
分かりづらいですが、物体ごとに輪郭が検出されてます
現時点のLiDARスキャナの性能上、そこまで高解像度に識別しているわけではないようなので、小さい物体はあまり認識してくれないようです
(参考: https://youtu.be/xz6CExnGw9w?t=104)
距離は最大 16 feet(約5m)ほど認識してくれるらしい
暗闇でも精度に違いはなさそう
現実空間を3Dデータに出力する
試してみたいなーと思ったら、すでに試された方がいらっしゃいました。
公式のサンプルアプリに「3Dデータ出力」機能を追加されているようです。(詳細はこちらの記事)
自宅環境を3Dマッピングする
上記アプリでスキャン(家中をうろうろ)して出力したデータ(.obj)をBlenderに取り込んで表示しています。
部屋(デスクまわり)
赤枠あたりがデスクまわりです。拡大すると何となく分かります
階段上から
階段上からスキャンしたというより、上り下りしてまんべんなくスキャンしました。
(一階に出っ張りがありますが、荷物置きっぱなしになっているので正しいです)
階段の3Dデータを横から見た図
あまり気にせず1発撮りしただけですが、階段の高さも均等で大きなズレはなさそうですごい。
自宅環境を3Dプリントする(挫折)
Blenderに取り込めるので、3Dプリント用のSTL形式にも出力ができます。
床が平坦ではなかったので、適当に円形台座を作成しました。
ただし、これだけだと3Dプリントの際にうまくプリント出来ませんでした。
Blender上で浮いてるパーツや、穴が空いている箇所など細かく手直しが必要そうです。(一旦諦めました)
さいごに
何年も前にkinectを使って自宅環境を3Dスキャン出来るというのが衝撃的だったのを思い出しました。
iPad Pro単体(カメラで撮影してるだけ)で、手軽にこういうデータを作れるのは嬉しいですね。
3Dプリントまでできれば良かったのですが、時間がかかりそうだったので諦めてしまいました。
追記)
撮影した写真から3Dモデルを生成する「Photogrammetry」という分野があるので、そちらもご確認下さい
追記2)
良さそうなアプリもありそうなので探してみて下さい。
https://apps.apple.com/jp/app/3d-scanner-app/id1419913995