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Photo by
stonechat777
絵画からイメージ作曲2022.7.8(298)
「水浴の後」ソローリャ 1915年
夏の日の幸せな親子。
こんな何気ない日が、
一番幸せな日だったと気づく日が来るんだなぁ。
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ギラギラした暑さのホ短調になりました。
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ホアキン・ソローリャ・イ・バスティーダは、肖像画、風景画や社会的・歴史的な主題を扱った壮大な作品で知られるスペインの画家。でも、私のお気に入りは毛色が異なります。ソローリャはフランス印象派に触発されて、スペインの明るい陽射しを浴びる人々や、陽が降りそそぐ海辺の風景も描いています。今日の作品はその好例。1915年の夏にバレンシアで制作されたこの絵の主人公は、白布に包まれた裸の子どもを腕に抱く女性。主題をシンプルにすることで、ソローリャは形式的要素に意識を集中しています。海から上がった姿をモチーフにして、白い布地を使って色彩と光の効果を試すやり方は、画家が好んで用いた手法。