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絵画からイメージ作曲2022.6.22(282)

「無関心(休息)」サージェント 1911年

タイトルが面白いね。
無関心と休息のどっちにしようか迷ったのか?
無関心と休息は同義語なのか?

気怠い午後で、変ロ長調になりました。
今日は和声表記でなく、コードネームで。

変ロ長調 4分の4アンダンテ

この作品に描かれているのは、サージェントの姪、ローズマリー・オーモンド。形式ばらない人物描写への傾倒が見られ、伝統的な肖像画ではなく、詩的な空想にふける、物憂げな無名の人物としてローズマリーを描いています。哀愁を帯びた静けさと曇りのない贅沢さに満ちた雰囲気の中で、何気なくポーズをとって横たわる女性は、この作品の元々のタイトルである無関心の典型のようです。サージェントは、『休息』に見られるような、上品な優雅さへの耽溺が余韻のように漂う世紀末のムードを描くことで、一つの時代の終わりを記録しようとしたのかもしれません。やがてその時代の空気は、20世紀初頭の政治的、社会的な騒乱の大きなうねりに押し流されていくことになるのです。

デイリーアートより

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