絵画からイメージ作曲2022.5.31(260)
「綿畑の小屋」ピピン 1937年
靴修理屋に飾られていたこの絵が、
画商などに注目されて有名になったらしいです。
きっかけと言うものはどこに転がっているかわからないですね。
希望が持てる話です。
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穏やかな畑仕事のハ長調になりました。
倚音からスタート(Cmajor7)です。
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濃密な描き込みや厚塗りの絵具など、『綿畑の小屋』は触覚に訴えるほどの質感で色鮮やかなピピンの画風がわかる実例です。南部の農場で年老いた女性が幼い子どもの世話をしています。その向こうに広がる綿畑は、おそらく家族の誰かであろう、この作物の収穫という厳しい労働を課せられた人の存在を想起させます。ピピンは、第一次世界大戦従軍中に負傷した腕のリハビリとして絵を描き始めました。ペンシルベニア生まれの彼は、1917年に連隊でサウスカロライナを訪れた経験から、綿畑の描写を引き出しました。ポップカルチャーも彼の作品に影響を与えたのかもしれません。1930年代の歌と映画に『Cabin in the Cotton』(訳注:この絵の原題と同じタイトル)』というものがあります。1937年にフィラデルフィアの靴修理店の窓辺にあったこの絵は、画家や批評家、ギャラリー経営者の注目を集め、ピピンへ幅広い賞賛をもたらし、彼のキャリアをさらに広げたのでした。