絵画からイメージ作曲2021.10.4(21)
「小さな婦人」カルドフクサヤ 1910年
この絵は、気まぐれに、過去と現在、青春時代の魅惑への憧れ、つかの間の時の経過の物悲しさ、世代の連続性を絡み合わせているようです。
描かれている婦人は10歳だそうで。
少し勝気な性格のよう。
「今日はいいことあるかな?」と鏡を覗いているのかな?ハ長調になりました。
ロシアのもっとも有名な写実主義画家イリヤ・レーピンの弟子の多くと同じく、オルガ・デラ=ヴォス=カルドフスカヤも情熱的な肖像画家でした。彼女は、アンナ・アフマートヴァ、ニコライ・グミリョフ、ドミトリー・カルドフスキーなどの多数の絵を描き、賞賛されました。画家の娘の肖像にもとづいたこの『小さな婦人』は回想の色に染まっています。10歳のモデルは古い鏡に映る自分を好奇のまなざしで見つめます。少女は、19世紀中期の荘園領主邸宅内の光の降り注ぐ場所で、格調高い様々な品物——物言わぬ過去の証人たちに囲まれています。
デイリーアートより