小休止で嗣人の話をば
16歳から小説を書き始めまして、それなりの年月が経ちました。詳しくは書きませんが、高校を卒業し、大学に進学して卒業し、社会人になって鬱手前までボコボコになりながらも、結婚して子供ができてってくらいの年月です。それだけ長い年月よくもまぁ、飽きずにやって来られたかというと、偏に私の性分に因るものでしょう。
凝り性なんですよね。なかなか納得しない。渾身の出来だと思っても、読み返すたびに加筆修正したくなる。ますます筆は遅くなり、読者の皆様をヤキモキさせてしまう。困ったものです。
夜行堂奇譚を書き始めて11年ほど経ちますが、実は最初は若かりし日の帯刀老と木山の話が元にありました。ただどうしても結末に救いがない為、お蔵入りしていたんですね。ホントあんまりな最期だったので、救いをあげたかったんです。
で、怪異ネタだけを使って書き始めたものが今の形に繋がっていきます。夜行堂の店主も別作品からの引用ですが、その辺りは今後書いていくつもりです。第一次世界大戦後の上海やら香港やらを舞台にしているので、夜行堂奇譚が終わった後に別シリーズみたいにして書こうかな。
夜行堂異端も続編を執筆中です。舞台が海外なので文化やら風俗まで調べたりしなきゃならないので、遅々として進みません。売れっ子作家さんなら海外へ取材に行けるのでしょうが、私はGoogleアースで電子散歩するしかありません。
あとエンジュの正体が分かった方からDMを頂いたりするのですが、皆さん鋭いですね。ヒントを出し過ぎたかな、と反省しております。ドキドキする。
夜行堂奇譚シリーズは進捗としては、六割を消化したあたりでしょうか。まだ帯刀や木山の確執、楸の話などがあまり書けていないので、バランスよく書いていきたいですね。
最後になりましたが、沢山の方から応援して頂き、大変嬉しく思います。本当にありがとうございます。
特に有料作品を購入し、読んで頂いている方々。またサポートまで下さる方々には重ねて感謝を‼️作品に価値がある、と認めて頂いている何よりの証だと思っております。
そしてプレゼントを送って頂いた愛読者の皆様には更なる感謝を‼️推しに課金する感覚、と仰って下さった方々には本当に感謝しております😭
夜行堂奇譚はまだまだ続きます。
最後までお付き合い頂けるよう、鋭意執筆に励みたいと思います。
令和三年六月三日 嗣人