自前主義と顧客要求について
2/22からの3連休は特に何も予定がなかったため、最終日は家族と公園へ行く計画を立てました。そこで普段は料理もしないのに、「パパがお弁当を作ります」という宣言をして自己満足に浸ることにしました。
まずはどんなものが食べたいのか嫁にヒアリングしました。すると「みそかつサンド」というコメダ珈琲でしか見たことない要求をもらい、即答で「かつなんて作ったことない」と言いました。
すると、「惣菜コーナーに売ってるやつでいいから」と言われ、自己満足の世界が徐々に崩されそうになった私は「そんなん俺が作った感じにならないやん」とまたもや反論をすることに。
この時点でもうお弁当作らないほうが良さそうなんですが、私の嫁は出来た人なので「お惣菜をサンドイッチにするひと手間が大事やない?」という決め台詞によって無事家庭内の平和が保たれました。
仕事に置き換えると
上記のやりとりを仕事に置き換えるとこんな感じでしょうか?
<バックオフィスパターン>
・何かみんなのために改善したいな!
・まずは従業員からヒアリングだ!
・えっ経費申請が面倒?申請書類が分かりにくい?
・それは僕の担当じゃないしな、その業務経験していないから正直分からないな。
・すみません、僕が出来そうなことで何かいい感じのお困りごとはありますか?
解説
冒頭のやりとりから学べることは「自前主義」にこだわった結果、「顧客要望」に応えることが出来ていないということですね。
嫁の要望は「みそかつサンド」。
対して私は「かつなんて作ったことない」「そんなん俺が作った感じにならないやん」と、「自身の経験」や「やりがい」の観点から反論しています。
あーー、これ仕事でもやりがちかも。と共感してくれる方もいるかもしれませんね。胸が痛くなりますね。
シンプルに人の要望に応えようとするとき、自分自身が勉強したり、鍛えたり、開発したり、実行することは絶対的に必要とはいえません。
既にあるサービス、中古品、誰かが実践した方法を取り入れて、とにかく要望に近いかたちにしていくことが重要なんですね。その時に、もちろんそのまま利用することでも満足感は高まりますが、相手の好みやオリジナリティをひと手間で加えるとより喜ばれます。
どうしても個人の視点から物事をみてしまうのは致し方ないとは思いますが、「自身の経験」や「やりがい」の観点に縛られて、せっかくのチャンスを逃すのはもったいないなと。いかにシンプルに応えていくか、そんな本質に触れた3連休でした!